解説・1
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作意 7八香 7七桂合 同香 7六桂合 同香 7五桂合 同香 7四桂合 
   8三と 6三玉 5四金 5二玉 4三金 4一玉 5二香成 3一玉 
   2三桂 2二玉 3三金 1三玉 2五桂 1四玉 1五銀 2五玉 
   3七桂 3五玉 3四金 まで27手詰
 
 形は広がっており、後半の手順には見所はありません。
本作は、作者が設定した条件を実現していますが、それ以外は事実上無視しています。
 条件、1:小駒図式
    2:4桂連続中合>連続合ではありません。中合です。
    3:できるだけ単純で手数を短くする。
この条件に対してはかなり、理想的に出来上がっています。(詰将棋としては?)
 過去に4桂連続合の作品は、多く作られています。しかし、数は不明ですが、1,2
共にほとんど見かけません。特になぜだか、2の4連続中合は少ないです。4枚目は
通常合の作品ばかりです。これらの条件で、1号局かどうかは不明ですが、
「条件作作品集」を飾るには、非常に適した作品といえます。
 また、前半の変化も単純で香歩が合に使用不可で、桂を近づけて打たないと隙間に
金を打つスペースが生じるため、連続中合が必要となります。
 その後は変化手数に合わせて、短い手数で桂の使用をはかります。
駒が余らない詰将棋では、何を犠牲にするかの問題です。