解説・8
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作意 6八桂 同と 4八桂 同龍 5九飛 5八歩合 同飛 同と 
    6八桂 同と 5七歩 同龍 4五銀 同と 4八桂 同龍  
    6六馬 まで17手詰
 
 「玉座の舞」は不動玉の全格配置の作品集です。初形から詰上がりまで全てが
全格配置になります。
 恒例?の、条件の重ね合わせのひとつとして、同種4枚持駒を取り上げました。
桂と香が作り難いかと考えたからです。本作は、4桂持駒の作品です。
 不動玉に対して4枚桂を使うには、打った桂は必ず取る事・取った駒は移動して
再度桂を打てる空間を空ける事が必要になります。
 本作では4筋に玉方の龍がいなくなると、45銀・同と・6六馬の詰みがあります。
従って如何に龍を4筋から移動させるかが問題です。ただし、初手48桂は同龍・68桂
は同龍で66に利きますので不詰です。
 この様に考えると、59飛を取ることができない事が分かります。58合に桂は使え
ません。歩を入手する事で新しい展開が出来ます。57歩・同龍で龍を4筋から移動
させて、初めの狙いが実現します。