解説・10
作意 2五桂 同銀 1四角成 同銀 2三桂成 同銀
1四歩 同銀 2三銀成 同銀 1四歩 同銀
1二飛 2三玉 2二馬 まで15手詰
「風花の舞」はテーマを明確に表せない作品集です。短篇ミニ趣向のイメージ
ですが、具体的には言い表しにくいテーマです。
それ故に一番作者の主張が強いとも言われます。
本作は、3枚の邪魔駒を消去するのがテーマです。全て、銀に取らせるため
ここに趣向性が現れていると、作者は考えます。攻め方の駒の消去の順序も、
消去して空いた場所に次の駒を捨てることで趣向性を持つと考えます。
この分野は、「手筋」と「趣向性」の両立を目指しましたが、どうしても
片方に偏りがちになります。バランスは個人個人で印象が異なるので非常に
難しいです。