おわりに
犠牲合の目的分類は困難と最初に書きましたが、対象作品を本集に限定するとある
程度は可能です。(厳密にはむつかしいですが)
移動合は打合と意味が異なる場合が多いので、まず打合に限ります。
(1)合駒の種類
・取られた場合に一番玉方に都合が良い駒(不利合の場合でも玉方から見れば
有利な駒になる)。
・合駒の利きを利用する。
本集では、多くは合駒を取るので後者が大多数です。
(2)打ち場所の目的
・玉で取れる位置に呼び寄せる。
・王手駒以外の駒の利きを遮る。
・王手駒以外の駒の打ち場所を無くす。
・王手駒以外の駒の移動場所を無くす。
・王手駒以外の駒の利きを作る。
・王手駒の利きを無くす。
・王の逃げ道を無くす。
・守備駒を取られる手数を伸ばす。
玉方に不利に見えるのは打歩詰絡みです。
利きと移動場所は同一とした方が良いかもしれません。
移動合の時には、
(1)・意味なし。(種類を選べない)
(2)・玉の逃げ道を作る。
・玉方の駒の利きを通す。
が加わります。
目的を強く意識していないので、可能性を全て網羅していないと思います。
但し、目的に幅を持たす様には考えていますので、かなり多くの目的の合駒が本集に
登場すると思います。