「積木の舞」おわりに
 
 曲詰が珍しくないと共に、初形の字形までは行かないで中央でもない模様詰も
現在では珍しくは有りません。簡素図式で偶然に模様になったと思われるものを除いても、
かなり多く見かけます。中央で作られない作品は正確には、曲詰と呼ぶのかどうかも
やや曖昧です。もっとも名称は重要では無いですが。
 他の人の作図方法は不明ですが、私が中心的に用いた方法を以下で説明します。
それは解説中でも述べている普通作の改造です。
 この方法の利点は、元々手筋が含まれている事で、欠点は初形を整えるための序盤の
無理作りと擬似飾り駒の発生です。形を整える歪みは、序盤のみでなく手順の変更と
収束にも来る事が多くあり、難しい面は多く有ります。
 なお、斜め対称形が多く登場しますが、駒が適度にばらつくので作り易い面があります。
反面「模様に見えない」の意見も多く、「沢山あれば目が慣れる」の回答は今回のような
作品集でなければ通用せず、はたしてひとり立ちするのか不明です。
 以下に素材ではなく、図面として残っている作品の改造前の図面を10作提示します。
手順は省きますが、どのように改造したのか推理する参考になると思います。なお
(7)は角の馬への変換を加える改造と初形模様への改造とを行っているので直ぐには
つながらないと思います。
  (1)ー>第14番
  (2)ー>第34番
  (3)ー>第38番
  (4)ー>第54番
  (5)ー>第70番
  (6)ー>第81番
  (7)ー>第83番
  (8)ー>第84番
  (9)ー>第88番
  (10)ー>第99番