元技術者日記「製造コスト」
技術者がコントロールするのが難しいのが、製造コストです。量産化には必ず必要な事ですがあまりにも多数の要因があります。
色々とビジネス書はありますが、技術開発・研究と製造コストとの繋がりは明白ではありません。
理由はシンプルです。技術開発・研究を行う者が、そのまま製造まで技術サポートする機会が少ないからです。
もし、上記の製造まで行う場合でも多くの場合はある程度の時間が経過します。技術進歩の早い時代で、研究・開発時に製造時の 技術水準を掴む事は困難です。
すなわち、製造コストをあまり早い段階で意識しすぎると新しい研究・開発が出来ません。
そして高度に進歩した現在では、基礎・応用開発を担当する者と、量産化技術開発する者と、製品設計する者が異なる事が一般的 です。してみると、製品・技術開発の段階ごとに前後の担当者で意見交換する方法になります。(2009/06/05)
元技術者日記「製品シェア」
製品(部品)の量産化を目指す場合に、マーケティング調査を行います。その時に、目標とする製品シェアを設定します
新製品には情報が少なく、不確定要素が多いので精度がわるく、殆ど意味がないという意見もあります。
これに対して、色々なマニュアルや手法では「段階に区切り、次段階に進む時に見直しを行い修正を繰り返しす」としています。
簡単に言えば、どの段階でも目標は数字化して設定する事が望ましいという事です。
さて、上記の精度を上げるための情報は如何に入手するかです。文献・見本市・学術誌・・・色々ですが、顧客からの情報も重要 です。
そしてそれを入手するのは営業であり、そのニーズを具体的な新製品開発の形で表す、又は研究・開発・企画部門へ情報を提供する のは窓口である、技術営業の役目です。(2009/06/15)
元技術者日記「新技術製品率」
たえず新技術開発を行っていますが、それがどの程度製品・売り上げに寄与しているのかをモニターしている必要があります。
全体の売り上げの中に、新技術が含まれる製品の比率を求める事で算出する事が多いですが、製品にコードを対応させて登録する 事で対応します。
技術的な設定は、窓口=技術営業が行って、結果としての算出は経理が行う仕組みです。
分野にもよりますが、1年内新技術と3年内新技術との2つを算出する例が多いと思います。
しばしば、聞く言葉・・新製品比率XX%とかはこれを使用する事が多いです。
正確には、利益率とか投資の回収とかを指標とする事も考えられます。しかし、なかなかルーチンの受注・生産・売り上げの活動の 中で必然的に算出されるという面では有効です。(2009/06/25)