営業活動の各種サポート
対顧客営業活動のサポートも重要です。1つは役割分担としての技術打ち合わせ、そして顧客の工場監査の対応 顧客でのトラブル解決のサポート等があります。
実例1:見積もり前段階の技術サポート
新規顧客の経験不足解消目的の、技術説明と顧客の希望内容の把握。そして、両者の認識レベルの摺り合わせ。
既存ユーザーの新製品での新しい要求機能の実現についての事前打ち合わせ。
未経験かつ新規技術の、内部開発についての研究・開発部門との技術開発の打ち合わせの実施。
内部検討試作用のツール等の制作対応。
生産拠点内部の対応可否状況の、営業担当への連絡窓口機能。(2008/12/02)
実例2:試作対応時の技術サポート
試作には色々な目的があります。そして、顧客の考える試作と製造側が考える試作の意味が異なる事もかなり有ります。
目的と、試作品と量産品の違いの理解が、食い違っている場合は事前のすりあわせが必要です。
製造側では、量産する場合の費用が技術検討の為の費用としては高価でかつ準備時間が長いという事を考慮して、顧客に 正確に伝える必要があります。
顧客は、量産品と試作品との機能の差を考慮して試作が意味のあるものかどうかを決める必要があります。もし、機能面で 不足ならば費用や時間がかかっても機能を確保する必要があります。その決定は正確な技術情報に基づき決定する必要があります。
言葉の意味は、社内以外では異なる場合が多い事を理解して、正確に翻訳して正しく対応するのは営業窓口・サポートの重要な 営業活動業務です。営業担当への説明も業務に含まれます。(2009/02/05)
実例3:サンプル対応のサポート
製品サンプルをユーザーに送付する事は、営業活動の基本です。
有償サンプルは、オーダー(注文書)がインプットされて物流の担当になります。作業的には他の部門も関わりますが。
これが無償サンプルになると、担当が複雑になります。基本的にサンプルといえど、製品ですから管理者は製造部門です。 そこにお願いして、製造または無償提供して貰います。
サンプルが準備出来れば、包装から出荷の手配が必要です。どこが誰が行うのでしょう。製造部門からサンプルを提供して貰った 所になります。ただその多くは営業担当で、工場にはおらず実作業は出来ません。
従って、営業から工場の窓口に依頼が入ります。その依頼内容が、誰でも対応できる内容にまでなっておれば問題はありません。 現実は依頼内容を理解出来るのは少数の窓口担当のみが多いです。(2009/07/06)
実例4:営業担当・地区担当等の工場実習
製造を知らずに営業は出来ないと良くいわれます。
しかし実際に営業担当等の工場見学・実習を行わずに上記をいう事は無理があります。
直接に顧客と接する営業担当等が、製造知識を持っている事は受注や顧客サポートにはメリットがあります。
そこで、定期的に工場見学・実習を行います。そのときに内容の説明や全体の流れを教えて、効果を上げるのは技術営業の担当に なります。
営業担当といっても新人から、ベテランまで多岐に渡ります。実際に特定の製品・顧客を担当している人もいます。
全員共通の内容と、個別に計画する内容があります。同時に製造内のみの機密内容もあるかも知れません。
全てを含めて最大の効果のある内容と、それ以後の製造の各担当者との繋がりを作る等の事も計画に含める内容にする必要が あります。(2009/09/04)
実例5:新技術・設備導入計画の情報
既存技術・装置での製造は、量産能力の問題以外は少ないです。
しかし新しい装置の導入や、技術を開発部署や研究部署や設計部署で開発する必要がある場合は異なります。
新製品の見積もり段階より前から、内部対応が必要です。
そして営業を通して顧客に、製造レベルでの見通しを伝える必要があります。
甘い見通しでは、受注してもまともに量産出来ません、逆では顧客から注文を得る事が遅れます。
それには詳しい情報の入手と、内部対応と営業対応が併行して行う必要があります。
最終的な試作・新製品生産から量産移行・設計関係を行う窓口が、間に入って情報管理を行う必要があります。(2010/04/02)