協力会社サポート
協力会社とは広い意味です。
材料・部品の購入や、設計委託・一部の製造工程の依頼、あげくはほとんどの製造委託まで多様です。
それぞれに応じて、呼び方は異なるとは思いますが、ここでは「協力会社」として扱います。(2011/01/09)
実例1:材料・部品等の調達
製品製造にとって、材料や部品は基本中の基本であり、ここで劣るとまず最終製品で優位を築く事は困難です。
量産・試作に関わらず、購買が直接の窓口で、それの品質管理は、名称は色々でしょうが原料品質保証担当が行います。
しかし、その購入製品の決定や細部の仕様や、受け入れ検査の仕様・検査方法等は、開発・技術・設計が決めることでスタートします。
設計窓口が、特に関わるのは標準製品ではなく、個別製品のみ使用する材料・部品に関してが多いです。
そして、それに関しての情報やサンプル入手には非常に密接な部署が窓口です。
サンプルは調達とは言いませんが、将来的な供給体制や品質の有無の情報も同時に入手しないと、意味のないサンプル・試作になります。
そのスタートは見積もりになる事が多いです。ただ、見積もりには曖昧さが多く、しかもあい見積もりというほとんど比較のみの目的もあります。
勿論、試作段階でも同様の事はありますし、量産から新しい材料や部品に変わる事はあります。(2011/01/09)
実例2:調達品の初期認定データ
部品・加工品の調達先が決まると、標準製品の場合は仕様書で取り決めをします。
ただし、特注品や工程の一部の外注等では製品または加工内容の認定が必要です。
実務は、原料品管や部品管理が行いますが、検査項目や仕様の取り交わしのためには、詳細なデータ取りが必要です。
そしてそのデータを元に、受注の可否の決定・仕様の決定・仕様書取り交わし・受け入れ検査項目の決定等を行います。
調達品には、絶対的な必要機能がある場合と、コストとあわせて仕様が決まるものとか色々と判断があります。
データ取り、部署内の評価項目によるチェックのあとで、最終的に扱いが決定します。
窓口や開発や設計が、直接関わるのは評価項目のチェックまでです。
それ移行は、いわゆる経営判断の比重が多くなります。(2011/02/08)
実例3:治具・ツール・マニュアルの支給
委託内容が、製造の場合はそれに必要な治具・ツール・マニュアルを支給します。
製造品のレベルをあわせる為には、完成品の認定だけでも良いのですが、現実は困難です。
製造に使用するものを支給する事で、作業内容が似た状態になり完成品もレベルが同じ事が期待出来ます。
量が多くて、複数の委託先があるときは、もはや上記は必然になるでしょう。
ただし、完全子会社ではないのが普通ですので、技術等の流出には気をつける必要はあります。
競合他社の工場監査の時に、見る事は予想出来ます。
その中に詳しい者がおれば、なにかのヒントや設計・技術が判ります。
逆に言えば、この方式での委託品には制限があります。(2011/03/10)
実例4:部品単位のアウトソーシング
部品製造部署でも、製品を個別に部品化できます。
その場合には、細分化した部品レベルで、設計図を制作してその後の全てを外注する事もあります。
これは、協力会社が技術が治工具・金型製作から、それを使用しての生産まで存在する場合です。
勿論、内部に品質を管理する能力も必要です。
現在は、部品は納入側が検査して、結果を添付して顧客に納入するのが普通です。
納入された物は、必要に応じて抜き取り検査を行います。
完成品メーカーの製品の、部品の発注は、次第に細分化して複数の階層になります。
それぞれの階層は同じような関係で動きます。(2011/04/09)