海外生産サポート
海外に製造拠点を作り生産する事は、大きな事業です。
それは、企業と担当部署と関係部署を含めた大きなプロジェクトです。
製造というと、製造部門の担当に思うかも知れませんが、全てのサポート部門が参加する必要があります。
当然として、技術営業もかなり深く参加します。
国内とは異なる事が多数ありますので、別項として取上ます。(2011/12/05)
実例1:海外生産の工程設計によるサポート
工程数にもよりますし、製品にもよりますが、一般的な製造は「製造工程表」に基づく生産です。
そこには、製造機器を指定したり、移動や工程中保管方法等多数の事項の指定が明記されます。
製造ラインを製品ごとに作れる事は、希になっています。
そもそも、製造をラインで作る事が出来る製品も限られています。
一番多いのは、工程を多数のブロックに分けて、それを工程表で順序を指定する方法です。
実際の進捗管理はまた別のシステムが必要ですが、それも生産地を考慮した工程設計と工程表から始まります。(2011/12/05)
実例2:海外生産の治具・工具サポート
製造には、個別の治具・工具も多く使用します。
これらは、管理・メンテナンス・取扱等全て継続的なサポートが必要です。
頻度と内容によって、現地で対応・日本の工場で対応・日本の工場から外部に依頼があります。
現地で対応の中に、現地の業者対応もありそうですが、設計・品質認定の不要なものだけです。
現地の業者に関わらず、業者が変われば設計・品質認定は必要ですし、それがいつも最後に残る難度の高い技術です。
治具・工具のサポートは、修理か、新品の再制作かは時間・費用等で大きな問題で、判断は難しいです。(2012/01/04)
実例3:海外生産の品質トラブルのサポート
製造品の品質は、品質保証関係部署が通常は対応します。
しかし、技術・設計が大きく絡む事は、複数部門での対応となります。
また、製造開始品=量産試作品は元々設計の確認をしながらの生産ですから、設計の担当です。
正常時の管理と抜き取り検査以外は、実際にトラブルが発見された時は技術・設計は、大抵は対応が必要です。
トラブルは原因が特定できて始めて対策出来ますし、設計トラブルは次以降の設計品へのフィードバックが必要です。
海外生産の場合は、よほどの事がないと出向く事はないですが、情報と現物とから国内部署で再現事件等を行い数々の対応を行います。(2012/02/03)
実例4:海外生産の物流のサポート
海外生産と国内生産では工程が異なる事があります。
また、工程の一部が海外生産の場合も多くあります。
基本的には、工程表に移動工程を含めて作る必要があります。
輸入・輸出の手続き以外に、工場内の物の移動と、工場外への移動という物流の管理が工程として必要です。
勿論、加工品もその他の材料も、その他必要な物は全て、移動が必要です。
海外生産は見積もりから始まりますから、工程設計を含めて、窓口が関わる事は物流面でも多いです。(2012/03/04)
実例5:海外生産の管理のサポート
海外生産で全て完了する事もありますが、国内でも何かを対応する事が多いです。
そのような場合は、工程表の中に工場・生産国間の材料や半加工品等に移動工程が含まれます。
それは実際に、移動工程が存在する事と、製造品番等にサブコードを付ける事です。
管理者が、製造品を見ていなくても工程が進めば、送品工程に集まる仕組みです。
しかも工程として入っているので、工程管理システムで、海外生産の管理者は送品・移動のチェックが可能です。
勿論、工程管理システムは、品質管理・資材・・多数の部署で使えます。(2012/03/04)