マーケティングの各種サポート
「マーケティング」という市場調査と戦略等を担当する部門は、今では殆どの企業で存在します。その活動の中で営業からの 情報の蓄積・新規受注傾向・生産品の分析等の情報が必要です。それらの製造部署からの情報提供は、技術営業窓口が対応する 事が効率が良い場合が多いです。
実例1:生産品の分析情報
現在は生産管理をコンピュータ・システムで行っている製造部が殆どでしょう。特に部品関係は必要です。
詳細は色々とあるでしょうが、特に工程が長い製品ではどこの工程にどの製品が存在するかを知る事は重要です。
このシステムでは、投入する製品の種類と完成した製品の種類の確認、そして出荷する受注伝票との対応が正確かつ容易に 判る必要があります。
コンピュータシステムでは、データベースを使用して稼働しますので、製造情報以外も同時に製品に持たせると経営戦略・ 営業戦略情報も受注・生産実績と同時に収集出来ます。
データベースの運用は企業や部門で異なる事が多いですが、データベースへの入力作業や担当への入力内容の連絡・依頼を 技術営業窓口が行う事は普通です。必要情報が集まる担当ですから。(2009/12/03)
実例2:見積もり・試作品の分析情報
量産製造品は現在のマーケット情報です。マーケティングでは、むしろ将来の需要が重要です。
この事に関して、窓口や開発部署が得られる情報は、見積もり依頼・試作依頼に含まれるものです。
従って、これらの依頼内容もデータベース化する必要があります。
より詳しくは、見積もり>試作>量産試作>量産の流れを関連つけて、データベースにする事が有用です。
特に、最終製品自体が新製品の場合はなかなか情報が入ってきませんが、断片的な情報からでも複数があつまると有用な情報になる事もあります。(2010/01/02)
実例3:新生産技術使用製品の分析情報
マーケティングでは市場の新しいニーズを探して、研究・開発で新技術を実用化して新製品に使用します。
その過程を厳密に追跡する事は、マーケティング担当部門では難しいです。
生産品に対応するコードや技術内容を割り当てる事は、通常の作業として行います。
そのコード分類・割り当てに、新技術の有無をはんだんして含めて行くのが、コード分類・設定作業を行う部署です。
それは新製品の時に行い、その情報を持っていてかつ設定するのが窓口・営業技術の担当となります。(2010/02/01)
実例3:顧客の需要動向の情報
見積もり>試作>量産試作>量産という流れは、かなり早くに顧客の需要の変化を反映します。
複数の顧客の需要の変化を集めて分析する事で、市場の変化を推定する事が出来ます。
この情報は、マーケティングに有効ですし、新技術が必要ならば技術開発等の戦略投資にも必要です。
そして、僅かな芽から広い視野で市場の変化を予測する作業は、より中期的に有効です。
長期的には、受注ではなく共同開発的な事になります。(2010/03/03)
実例4:研究・開発品・新用途品の情報
見積もり・試作を通常の設計部門で対応するとそれは、設計データベースに反映します。
新生産技術品も同様ですが、設計部門が非対応ではデータベース非対応になります。
研究部門・開発部門対応品でも、情報やデータベース化が望むのがマーケティング部門です。
設計部門が、情報やデータベース化するには他部署からの情報が必要で簡単ではありません。
ただし、情報はマーケティング部門には入ります。
それ故に、設計部門(いずれ担当する)とマーケティング部門とが、連絡を取って早期に対応する事は可能で有効でもあります。(2011/05/09)
実例5:部品・製造装置メーカーからの情報
工場の各部署には、絶えず色々なメーカーから売り込みがあります。
面倒だから、断る事も多いですが、新製品・技術等は情報収集になる事もあります。
各種展示会へ出かける事や、セミナーに出かけることと類似の情報収集です。
設計部門や窓口は、その対応依頼がまわってくる部署です。
製品設計をする部署ですから、製造装置・治工具・検査装置などを使うか、性能はどうかの判断が必要な部署です。
装置の導入・性能チェック・製造実用に反映させる・・・新しい機能の要求に対応出来る・・・マーケティング情報として貴重になります。(2011/07/08)