元技術者日記「顧客製造地移管」
現在では、商品の開発・設計部と量産製造部が異なる事は普通です。
しかし、新受注品の初回納品場所は製品認定作業と顧客での量産移行手続きを行うのが普通です。
したがって、量産初回品担当の設計部署では顧客の量産移行は気づき難いです。
これが大きく変わったのは、国内設計で海外量産(一部国内生産もあります)が増えた事です。
極端に言えば、輸出手続きと価格の単位変更(例:円建てとドル建て)が必要になります。
そして、国内と海外では担当営業も担当物流も変わります。
そして、輸出管理令の処理も為替変動による経理の処理も変わります。
この全ての対応は窓口の営業技術の対応となります。新製品の情報が集まっている部署だからです。(2010/02/01)
元技術者日記「顧客製造地移管2」
海外は直ぐに出掛ける事は出来ませんが、国内での顧客製造地移管の場合は出張はつきものです。
顧客によって、研究・開発と、製造の力関係はバラバラです。
また、製造の中でも、部品管理・技術・生産・品質等の部署が実際は何を担当していてどこが中心かは異なります。
直接な内容は技術と話しますが、納期やクレーム・相談等の打ち合わせは色々な部門が絡んで来ます。
互いに協力しあう所も、部門間で言い争う所もあります。技術が言い込められている所もあります。
製造工場では珍しくないですが、部品製造業者を決める部署と距離が出来てしまうとまずいです。
多くは、技術か部品管理が部品製造業者を決める部署になりますが、それを理解しないと対応がちぐはぐになります。
営業等との訪問になりますが、訪問者間の事前打ち合わせも重要です。(2010/02/11)
元技術者日記「顧客・発注地変更」
顧客からの注文は、いつも製造工場から出るとは限りません。
部品発注を担当する部署が、製造工場の時も新製品開発部の時も、あるいは製造管理センター的な部署の時もあります。
発注がどこから来ても同じとは限りません。受注側の担当が変わる場合がほとんどだからです。
製品単位で担当を決める場合は通常はありません。
担当地域・代理店・製造工場などで営業担当は変わります。
また受注システムが、地域別の場合は物流担当も変わります。
そして、海外への変更の場合は、受注システムさえも変更になる事もあります。
結局は、内部的に処理する場合でも全体の大きな変更を行います。その手続きは書類上の新製品扱いに似ています。(2010/02/21)