元技術者日記「顧客の製品用途の確認」
部品の使用方法・使用製品用途の情報は通常は有用です。
分野によれば、顧客より部品メーカーの方が詳しい事はしばしばあります。
最終製品の設計・開発・販売のメーカーと、部品・下請け製造メーカーとの技術関係は微妙に変化しています。
昔は、文字通りの下請けでしたが、現在は技術力の棲み分け的なパートナーになりつつあります。
それならば、製品用途情報は必須的になります。機密になる事もあるにはありますが・・。
部品の設計は、顧客図面通りという考えもあります。しかし多くは、過剰品質か具体性が不足しています。
一部の顧客情報では、全体設計が優秀な部門が担当して、部品的な担当はやや弱いか複数の製品を兼任しているとされて います。
結果として、部品レベルの図面は完成度がやや落ちると言うのです。(2010/05/02)
元技術者日記「顧客宛の納品場所の確認」
受注部署に納品とは多くは行きません。
納品場所は、製造工場・関連会社・中間加工業者(部品実装等)・海外法人など多数に渡ります。
勿論一箇所とは限りません。送料が無視できない製品も存在します。
納品形態や検査証の発行の有無や費用請求先も、同一とは限りません。
輸出が絡む場合は、法律や通貨の問題もあります。
そして、複数の納品場所になる場合もあります。
その納品先が、最終顧客に対して追加加工品を納品する場合は、個別にコストダウン要求がある時も・・・。
とにかく、早い段階で納品場所や条件の確認は必要です。(2010/05/12)
元技術者日記「マネーフローと見積り」
見積りは、今はコンピュータソフトを使用するのが一般的です。
いわゆる「原単位」を出して、製造品の工程フローと材料費を割り出して、あとはソフトに処理させます。
コンピュータが出来ないのは、製品の付加価値の有無>利益率の設定・工程能力の平準化・マネーフローのチェック等です。
コンピュータが出来そうなものも有りますが、成長分野ではデータ不足で見込みでしか出来ません。
この内でチェック忘れしそうなのが、マネーフローです。
プログラムには量産効果が繰り込まれていますので、数量が多い程、見積は安くなります。
ただ材料費が高価でかつ加工費用が少ないものについては、購入から製品の代価の決済までの期間は赤字在庫になります。
加工付加価値が無ければ、非常に負担がかかります、それは数量が増える程に逆に損害になります。(2010/05/22)