元技術者日記「営業所・支店の技術平準化」
顧客のある所に営業所があるという形は、短期的には理想かも知れません。
ただし、今の時代では長期の固定した顧客や製品分野は減少しています。
柔軟な顧客サービスと、新規需要の掘り出しそして新規顧客と需要へのサービスが必要です。
顧客サービスは、担当営業の力で差がでる傾向があります。
営業本部が有るときも、あるいは営業を含む事業部制の時もありますが、多くの営業所の特定製品に対する知識やサービス 能力の向上は製造部署の窓口が把握しておく情報のひとつです。
そして戦略的に、その能力の平準化やサポートの強化を行う事も必要です。
これらは、営業本部や企画やいくつかの部署で進めますが、工場の窓口担当も試作・見積もり絡みで対応が必要です。
海外等では、計画的に育成した要員の配置が行われる事もあります。(2010/06/01)
元技術者日記「企画力とコストダウン」
営業や工場窓口にくるのは、コストダウンの話ばかりです。
昔は、製品の品質や機能やサービスが重要視されていましたが、現在はこれらは良くて当然の認識です。
一方では、製品の差別化が要求されています。
ただしこれには条件があり、規格の標準化がつきまといます。
部品レベルでは、標準化された差別化製品の企画力を持つ事は難しいです。
あえて言えば、他の部品との併行利用になる時に相手の新しい規格に対応できる技術力が必要です。
コストダウンは、製品歩留まり向上と製造工程の革新が絡みます。
製造工程の変更は、新製品からか、工程変更の顧客承認後からとなります。(2010/06/11)
元技術者日記「情報力は諸刃」
企業にとって、競合社の製品の分析・情報は重要です。
製造や開発部門では、分析部署を持つか依頼場所を持っていることは必須といえます。
後者としては、工業試験所等が当たります。
ただし、情報・分析は目的でなくて過程ですが、あまり度々であると勘違いする人がいます。
分析部署の依頼された内容を分類すると、自社製品の開発目的よりも他社製品の分析が多かったという事が生じます。
何が悪いのだという人も居ますが、開発活動が正常に行われておれば、生じない現象です。
少なくても自社製品も、かなりの頻度で環境試験や故障解析等で分析部署を利用する筈です。
情報収集は1要素ですが、それに拘り過ぎると危険です。(2010/06/21)