元技術者日記「内部公開データ」
製造部署内部で公開されているデータは幾つかあります。
誰もが常に保有する必要がないですが、必要な時に見る事が出来ると作業効率が良くなります。
これらのデータの管理も、営業技術部署=窓口になる場合が多いです。
社内イントラネット・部署内ネットワークが構築されている場合は、ネット上の公開も選択のひとつです。
ISO等の規格で、「文書化」が必要なものはそれにも対応します。
データは、部署全体会議や社内から等色々なルートで集まります。
各種データの収集も必要で、自然に集まる内容だけでは不十分です。
特に、営業(顧客)・企画・研究等からの情報・データは窓口が集める必要があります。
部署内にデータ管理部門がある場合は、その担当範囲を明確にする必要があります。
ネットワーク、特にデータベースは入力作業が重要で、かつ行われにくい性質があります。
入力した人・部署が、それを利用する事で作業効率が向上する仕組みが必要です。(2010/11/08)
元技術者日記「デザインレビュー」
色々な意味で使用する言葉です。
部品製造・設計関係では、顧客の図面から想定される完成製品・製造方法・製品仕様等を表現する事です。
狭く言えば、設計部署が他の部署に上記を説明する事が多いです。
これが営業と設計部署・営業技術部署ならば、営業が預かってきた顧客図面を製造可能な仕様・設計に翻訳する事です。
製造部署内では、設計部署がその他の部署に新設計品の内容を、説明する場合に行います。
まだ完成していない製品の、完成イメージや製造方法等の概略を説明します。
同時に、製造部署のノウハウを設計に取り入れたり、品質管理部署の意向を加えたりします。
いわば、社内で統一した製品イメージを共有する目的があります。
技術の共有化にも、繋がり、人員の多能化にも繋がります。
設計の中には、品質向上やコストダウンという経営的な面も含まれます。
同じ完成品を作る方法が、複数ある事は通常の事です。(2010/11/18)
元技術者日記「等価機能」
部品は機能・性能が同じであれば、細部のデザインや製造方法が異なっても同一と見なせる範囲があります。
既に販売されている製品の場合は、顧客や末端の顧客には暗黙の機能として認識されている事があります。
しかし、新設計・新製品の場合は、概略設計仕様書・図面の範囲では、顧客の細部詳細図面から変更できる場合があります。
むしろ、品質の安定やコストダウンの可能性が高い設計は、顧客・製造双方にメリットがあります。
レベルによっては、製造側に決定権のある場合もまれにあります。
製造方法についての、工程設計は製造が決める場合が通常です。
量産の最初には、この機能を確保した製造側の設計が重要です。
製造方法や設備・工程は、通常は顧客に知識はありませんから、顧客詳細図面は考慮されていません。
初期設計は、変更費用の発生も少ないですが、設計に使える時間も制限があります。
これに対応するには、見積もり・試作・量産受注受付段階の早期から、検討している必要があります。
この部分は窓口が中心になる必要があり、重要です。。(2010/11/28)