元技術者日記「クリーンルーム・温調ルーム」
製造業では、まずは生産に必要な環境への設備を整えます。
温度・湿度は、安定な事が殆どの場合に必要です。
技術・開発・設計でも、実験・コンピュータ使用・作業効率を考えると同様の事が言えます。
この面では、普通の事務所とは異なります。
ただし機器の動作環境という面では、適正温度は事務所よりも低い設定になります。
人間は、その温度に合わせた服装という事になります。
同時に、クリーンルームが必要な事も多いですが、急激に管理が必要になります。
コンピュータルームは、ミニコンレベルでは、一番低いレベルのクリーン度になりやすいです。
まるで、人間無視に見えますが、機器優先は仕方がありません。
製造とはそのような考え方からです。(2011/02/08)
元技術者日記「私有物持ち込み制限」
仕事の原則は、職場への私有物持ち込み禁止と会社所有物の持ち出し禁止です。
これが厳密に守られない事は半ば公然の事実でしょう。
服装でも、作業服は支給ですが、それ以外は私有物です。
弁当を持参する人もおれば、小物を自分好みで選んで持ち込む事は絶えません。
これがいつしか、仕事の書類の持ち出し・パソコンデータの持ち出し等に発展します。
実際には、上級職の人で書類鞄を毎日持ち歩く事は普通です。
パソコンウイルスによる重要データの流出や、重要書類の紛失・流失がかなり起きています。
そのような重要物を持ち出す事が習慣になっていた、体質が今に至っても改善されていないという事です。
手ぶらできて、手ぶらで帰る、そんな仕事スタイルが本来のものです。
門からの入退室時の検査は、機密研究所いがいでは実施は少ないと思います。(2011/02/18)
元技術者日記「対外データ通信」
受注生産は、図面・仕様書等からはじまります。
しかしこれでは、郵送時間だけ遅れます。そして海外では致命傷になります。
当然にファックスでの、通信になります。この時代が長くありました。
所で、ファックスの通常のサイズはA4です。業務用でそれよりも大きいものも後で登場はしました。
国内では、A2も多くはなく図面サイズは小さい傾向です。
これが海外になると、A0やA1も珍しくありません。ファックスでは、分割して送信しますが、つなぎあわせても歪みます。
ただし、海外では早くからコンピュータキャドが発達しています。
国内でも、遅れて普及しました。
ただ、なかなかデータ形式の標準化が進まずに、困った期間はあります。
これは、ある意味永久の課題ですが、受注側で色々なデータ形式に対応できる装置や技術を持てば状況は変わります。
すなわち、回路データ・図面データを通信で受け取って、それを自社のキャドで使用できる形式に変換します。
簡単ではありませんが、海外をはじめ発注メーカーのキャド化が進むと重要な内容になります。(2011/02/28)