元技術者日記「工場内ネットワーク」
一工場が、1製造部門というケースもありますが、多くは複数製造部門です。
異なる部門の仕事を行っている者が、同じ工場で同居しています。
工場内活動とか、安全・福利・総務・そのた共用で使用する部署が同居します。
この状態では、部門内と同様に工場内の人脈・技術交流・ネットワークも重要です。
ただし、部門が異なると製品・市場も異なるので、なかなか話が通じない事も多いです。
本業以外の事も知らなければいけないのかという意見も当然あります。
深くは知りようもありませんが、全く知らないという事は色々困ります。
あえて、技術面で交流するとすれば開発・設計関係の人間であり、その窓口ともなります。
関係ない部署から何かを得るとまで考えると、前に進みませんが、設備関係・動力関係・原料関係等で共用部署はあります。
工場内ネットワークを広く持つ事は窓口の、また大きな課題なのです。(2011/03/10)
元技術者日記「開発部門の研究試作」
製造部署の装置を使っての、研究・開発部署の試作も行う事があります。
いわゆるビーカー・スケールでの研究の後で、スケールアップの試作を行う時があります。
独自の新設備を使用する工程と、従来の設備を使用する工程があります。
後者の時は、時間を調整して設備を借りるか、作業も代行してもらいます。
作業代行には、量産作業員の時と、量産試作作業員とがいます。
前者は、完全なルーチン作業を行います。
後者は、設計・技術グループに属する事が多いです。
そして、開発試作は後者が担当する場合が多いです。
研究・開発部署の立会で行う事が一般的です。
これが多い時は、外部受注品の試作と同じ扱いで、窓口受け付けで対応するシステムにします。(2011/03/20)
元技術者日記「物流の知識」
製造課では、工場出荷で仕事が終わりのイメージがあります。
実際は、最低でも顧客につくまでが納期です。(製品に組み込まれてが正確なのですが・・)
製品が輸送されて、顧客に届くには輸送時間がかかりますし、輸出はもっと複雑です。
企業のシステムでは、営業や代理店に引き継ぐ方法をとっている事もあります。
まづは、事故保険です。掛け捨て保険が普通です。
とにかく複雑ですので、ある程度の規模の企業は、物流担当部署を設けます。
ただし、受注条件が会社で決まっており、部署単位で不都合があることも多いです。
その場合は、どこかで逆算で工場出荷ベースに換算する必要があります。
特に輸出の場合は、通関手続きの可能日・航空便の有無・相手先の通関日・到着国内の運送時間など多数の足し算です。
特に年末や連休等で、通関に制限があるときは事前の対策が必要です。(2011/03/30)