元技術者日記「ポカよけ設計」
通称「ポカよけ」、他の言い方を使う場合もあります。
間違った工具や金型の使用を防ぐ仕組み・設計です。
一番多いのが、裏向けの作業と飛ばし加工です。
前者は、ガイドピン等が2ヶでは避けにくいです、3ヶ以上必要です。
位置決めに必要なのは、最小2ヶなので、3個目以上はポカよけになります。
複数のガイド穴でも、対称性が高いと逆抜きが出来てしまいます。
これは、位置合わせ全般に関係します。
貼り合わせ、チェック工程、抜き工程・・その他です。
後者は、複数工程で1加工になる場合です。
前の工程を飛ばすと、次の工程が出来ない様にガイドピンも前の工程で加工します。(2011/06/08)
元技術者日記「工程管理の例」
工程管理は、前の工程が終わっていないと次の工程の開始入力が出来ないというシンプルな考え方があります。
ただし、実際は工程管理ネットワークへの入力を忘れる事があるので複雑です。
そもそも、入力作業は製造からは無駄な作業です。
正しく工程管理用の入力を行う事で、何かメリットがないと長続きはしないと考えて設計するべきです。
まずは、入力方法の簡素化が必要です。
バーコードとか、磁気情報とか、ICチップとか時間もミスも少ない方法が必要です。
連続作業・多数ロットの一括作業時の対応方法に事前の基本対応方法が決まっている必要があります。
後は製造工程がライン化している場合は、流れに沿って製造工程設計出来れば望ましいです。
後は、機械・電子装置での工程をオンラインでチェック出来る場合は、そのデータを管理担当が見れる仕組みも有用です。
色々設計で、組み込みますが、現実は工程表に作業完了印やオンライン入力してある事を次の工程を始める条件とするのが一般的です。(2011/06/18)
元技術者日記「電子化に伴う?印刷量の増加」
社内・工場内・課内等の電子化・ネット化を進める担当にとって不思議な事が起きます。
電子化が進む程に、印刷量が増える事です。
ペーパーレスは、理想だとは理解していても、少なくても印刷やコピーは減少するという予測です。
しかるに現実は、全く逆になる事がほとんどです。
コンピュータやネットに慣れたものの考えと、慣れていない者の行動が相当に離れるのです。
資料を作るとまずは印刷、電子メールが届くと印刷する。
イントラネットに掲示された資料は、印刷して個人保有したい。
容易に印刷できるネットワークの設計は、印刷機の共用である普通の設計です。
電子メール化も同様です。
その先にある行動が、システム設計者の予測外なのでした。(2011/06/28)