元技術者日記「作業長」
製造工場は、いわゆるブルーカラーとホワイトカラーの混在部隊です。
そこでの、リーダークラスは双方の性格を保有する必要があります。
機械メンテナンスや導入担当部門や品質管理部門、そして工程管理部門・設計部門との調整があります。
同時に、人員によりますが複数の担当部署があるとそれに合った担当リーダーがいます。
それぞれのまとめ役や、仕事量の平準化も行います。
最近では、各種機械類の操作が主流の仕事になっていますので、個人事の作業認定が必要になっています。
勿論、その手順や基準は設計・品質保証が作成しますが、現場の認定作業は製造担当の役目です。
作業長は、製造課長に次ぐ役職であり、製造の規模・工程数等によって人数は決まります。
小さな職場では、製造課長が兼務する事もありますし、1課長・1作業長もあります。
他の部門からの製造の窓口としての役割も大きいです。(2011/07/08)
元技術者日記「リスク管理」
リスク管理という言葉が最近多く使われています。
内容は多岐であり、技術・設計が主体となる事は比率としては、必ずしも多くありません。
一般に、事業部のトップが責任者で行う内容が多く、個々の技術者はその末端になります。
特に法律に関わる事は、責任者に対して代理をおけないので、窓口が直接に絡む形は原則ありません。
原則というのは、情報収集には全体があたるので、特に情報の集まる窓口部署は絡む事が多いです。
今回は、震災・原発事故・電力不足・部品不足等が一度に起きました。
個別で、ある程度のリスク対応は作っていたとは思いますが、たぶん殆どが対応しきれないレベルだと思います。
それから4ヶ月たち、そろそろ個々の企業・部署の、リスク対応能力が実働に現れて来ていると思えます。
不足している対応能力を、早期に構築して稼働させる事が、あるいは最大のリスク管理能力と言えるからです。
結果的に、最善の対応を早くに見つけ出し、再発対応を行えるかが勝負です。(2011/07/18)
元技術者日記「代行者の代行者」
事業のシステム上で決裁者が、規定されている場合は普通です。
日本では、複数部署の持ち回りで、決済印だけで時間がかかり過ぎるとされていました。
地理的に離れた事業所を持ち歩くと、非常に時間がかかります。
現在では、イントラネット等を使用したネット決済機能が行われています。
それでも不在・休みという事はあります。
その為に、可能な場合は代行者を決めておきます。
それで、スムーズにゆくかどうかは、内容によります。
別の作業者が、内容のチェックや受付・承認等を行う場合は珍しくありません。
そしてその作業内容を、決裁者または代行者が承認の形を取ります。
その作業が部署内・事業所内の場合は、作業者を「代行者の代行者」とする事も行います。(2011/07/28)