元技術者日記「物流管理の仕事」
設計部署が物流管理と思うかもしれませんが、試作・量産試作・サンプル対応があります。
そして、有償対応と無償対応があります。
工場から製品の発送には、手順があり、それが物流の基本です。
輸送には、物流部門(工場内または本社・物流部門)が通過点です。
ただ決まった手続きと商品・原料とを決まったルートで手配します。
設計が扱うものは、それに該当するものと、しないものがあります。
該当しない場合は、国内は個別対応で自ら発送が普通です。
海外で通関手続きが必要なものは、書類作成と通関が行える情報を添付して依頼します。
輸出管理令があるので、その該当・非該当と数量の正確な連絡が必要です。
公式書類で準備されていないものは、その都度技術担当が判断する必要があります。(2012/07/02)
元技術者日記「輸出インボイスの作成」
製品等の発送が海外向けの場合は、製品単価設定が必要です。
理由は、輸出関税が付くからです。
書類を見るのは、税関と受取人です。
通常は価格が決まってから生産・輸出ですから、何も問題はありません。
ただし、サンプル対応の時でも、実際に無償でも通関上は価格設定をする事が多いです。
無償を証明するのは、時間がかかりますし、少量ならば通関手数料も安価です。
ただし、常識内でなければ通関で止まる事もあれば、顧客が疑問を持つ事もあります。
また営業的に、営業の儲けを上乗せしますが、営業向け価格は発送先が海外営業部向けの時です。
もしも顧客への直送の時は、価格は営業の販売価格にする必要があります。
営業の仕入れ価格を顧客に知らせる事は、色々とまずい事があります。(2012/07/12)
元技術者日記「外部からの新製品のデモの対応」
例えば製造業とすると、製造機器や材料の売り込みが絶えずあります。
どこが窓口であっっても、デモの立会やカタログ仕様の検討は、開発・設計の仕事です。
殆どは、直接には無関係なものですが、顧客が使用するものを含めて情報収集は大切です。
同時に、将来性のある技術は開発レベルで早期に試験的に導入するべきです。
内部評価も生産技術の検討もなしに、新技術の導入は量産には危険です。
製造に必要になるよりも、かなり早くアンテナに捕らえて対応が必要です。
そして、技術検討・試作・とレベルをあげて言って、量産試作まで設計が対応になります。
ただし、難しいのは複数メーカーが競争で作っている製品です。
あまり、早い段階から絞り過ぎると量産の時に逆に足かせになります。
なかなか複数社の対応は難しいですが、情報と接触は別です。(2012/07/22)