元技術者日記「電子依頼窓口:2」
窓口は受け付けた内容を、社内用語に翻訳的な事をして情報を回覧・発信します。
受付だけを電子化しても、あまり意味がありません。
同時あるいは先行的に、社内の電子化を進める必要があります。
多くの部署・企業では、電子化・パソコン推進担当を置いています。
ただ、業務内容の細部を知らないと十分な内容にならないものは、部署自体で作成する必要があります。
そのためには、電子化・パソコン等の知識が必要です。
同時に業務内容を広く理解している事も必要です。
加えて、電子化データベースへの入力が増える訳ですから、何か作業者にメリットが必要です。
最後の事を忘れると、忙しいなかでいつしか入力忘れが増えて、挫折します。
全体にメリットがある事が、電子化の要件です。(2013/03/09)
元技術者日記「隣接工程の並行作業」
作業工程は順序も規定します。
複数の工程表が、どこかの工程で合体する事は珍しくはありません。
ひとつの工程表では順序が変わってはいけません。
もし、ひとつの工程中に別の工程が始まるならば、工程単位か、製品単位が間違っているのでしょう。
ただし、国際規格等では隣接工程の併行作業は認められています。
たぶん、上記の工程単位や製品単位に、設計の自由を与えるためでしょう。
すなわち、工程の細分化や1コ流しの思想を、設計に持たせる可能性を残しているのでしょう。
従って、併行作業が常態化すれば工程単位等の見直しを行う事になります。
工程は、設計の基本であり絶えず進歩させる必要があります。
なお設計や窓口作業も、同様です。(2013/03/19)
元技術者日記「チェック工程」
製造ラインには検査工程や、品質保証関係の抜き取り検査もあります。
設計部門でも、チェック工程や内容検査は必要です。
通常は担当者単位で、チェックします。
ただし設計思想自体が間違いの時は、設計者のチェックでは不十分です。
従って、製品・工程設計者の構想については、別のメンバーでデザインレビューを行います。
また、基本設計や工程表は、回覧してチェックを行います。
ただ、いつでも問題になるのがいわゆる「めくら印」です。
回覧数が無駄に多くなると、内容のチェックは出来なくなります。
回覧先も十分に選定しないと、本来の目的は果たせません。
設計のチェックは個人能力に依存しやすい厄介な性格があります。(2013/03/29)