「サービスと情報管理」
何でも質問されたら答える事はサービスとは言えません。
技術には極秘事項やノウハウが多数ありますし、特定の顧客と共同開発もあります。
そもそも、顧客から借りた図面・仕様書等は全て、そこ以外は極秘扱いです。
業界で動向情報や、他の競合メーカー情報はどこも欲しがります。
提供すれば、当然喜ばれますが、それはサービスとは言えません。
対内的な情報管理も対外的な情報管理も、重要ですが窓口はそれらが行き交います。
営業にのみ教える情報はありますが、技術的な内容が理解できなく、相手に伝わってしまう事もあります。
重要性の高い情報は、人数を制限した管理が必要です。
公開できる範囲内での情報提供と技術サービスとなります。
本当は窓口も余分な情報が入ってこない方がよいのですが、現実は集まります。(2013/09/05)
「製造現場見学」
顧客の訪問時には、多くは製造現場見学が行われます。
ただし問題は多いです。
通常は、日常作業中なので色々な顧客の製品がラインを流れています。
勿論、見学から外す工程もありますが、製造中の製品を選ぶのは事前の準備が必要です。
製品に顧客名が入っている場合は、避けようがないですが、工程管理上は品番という数字や記号化します。
しかも、加工待ち製品置き場は商品の全貌を見えなくする事も可能です。
公表している主要取引先を隠す必要はないが、部品等の全貌は見せないものです。
特に試作レベルの、秘密レベルの製品は見られない必要があります。
後は、クリーンルームは入れないとする事も多いです。
一般作業員の教育も大事ですが、休憩所などの不必要な場所はコースからは外します。(2013/09/15)
「製造機械等納入者」
製造業では、製造機械は重要です。
担当部署は設けていても、実際には納入業者か、製造元に設置させる事が多いです。
製造機械の大きさにもよりますし、製造日かどうか、製造時間かどうかも一定しません。
設置+稼働テストを考えると、多くは製造休日に行います。
ただ、ものによっては設置部署だけ製造を止める事や、搬入だけしておく事もあります。
納入業者や製造元技術者が作業を行う場合が問題です。
詳細はばらつきますが、一般にその製造機械で生産するものには非常に詳しいです。
もっと、他の既存の製造機械についても同様に詳しい事は普通です。
それは、製造現場で見た情報が外部の詳しい者に流れる事になります。
実際に逆の立場で、他の製造現場を見ると膨大な情報が入手出来ます。(2013/09/25)