「休業日メンテナンス後の再稼働」
製造業の大規模メンテナンスは休日です。
夏とか冬の長期休暇が多いです。
規模が多いから、終了後の確認作業も多くなりますし、見落としも可能性があります。
動かないとか、電気が流れないとかは判り易いのでまず無いです。
逆に、何が正常動作か分かり難い事が見落としやすく厄介です。
水道は全て元から栓を止めて、再回復しますが末端は、全て開放だったかは忘れがちです。
電気も似ていますが、工業用の3層電源の接続は一番に間違い易いです。
判り難いのが、乾燥機です、ファンの回転方向が逆でも気がつきにくいです。
ただ温度設定と、温度分布は、使用出来ないくらいに悪くなります。
クリーンルームを中心に空調の問題があります、再稼働時の一番の問題でしょう。
(2013/10/05)
「引き継ぎ手法・ルール」
製造は2交代や3交代が普通ですので、引き継ぎは厳密にルールかされています。
逆に、1回しか作らない製造工程とも言われる設計部門は、担当制が普通です。
しかし、休みもあれば出張もあるし、やむをえずに複数作業者で行う事もあります。
そこで困るのが、引き継手法です。
そもそも急病などでは、引き継ぎ自体が出来ないです。
設計は同じ物はないですが、ステップを分解すると、いくつかのルーチンの組み合わせです。
そのルーチンの組み合わせで全体を作る、ルールを決めておいて、設計の最初に組み合わせ方針を決めておくのが作業性が良いです。
そして、それが有って、個々のルーチン作業を進めて行くと、未完成作業がどれか判ります。
そして最終的な、完成させる組み立て作業も判ります。
手つかずのルーチンや、混合作業部が出来ますが、全体として矛盾が無ければ設計として完成です。(2013/10/15)
「遊休設備の再稼働」
製造業では、設備能力オーバーで停止させる事も度々起こります。
それらは遊休設備と呼びますが、使用する場合は再稼働が必要です。
基本は、停止中も定期点検している事ですが、停止と稼働では同じ条件ではありません。
量産設備は原則は、製造・生産技術・品質保証等の担当で、技術と設計は関係ありません。
ただし、現実は再稼働時の品質確認やサポートに関わる事もあります。
新製品の量産試作での使用ならば、製造と設計との共同生産になります。
実は、無関係な事は少ないでしょう。
特に治具工具・金型が絡む場合は、消耗品・半消耗品になり設計が絡みます。
遊休設備の状況によっては、製造工程の設計の確認・見直しも必要な場合もあります。
設備も金型も絶えず、使っていなくても変化するものです。(2013/10/25)