「設備導入から製造への移行」
最終目標は製造現場への設備や技術の移行と実施です。
移行は、関係者を集めた移行会議で決定し、ツールが絡む多くは設計が絡みます。
ツールと、個別の作業表と検査基準書などの書類の整備です。
内部の工程変更を行う事もあります。
受注生産の場合は、基本の製造工程変更は顧客認定が必要です。
製造工程だけで、製品に影響を及ぼさず具体的製法を公開していない場合は内部処理します。
むしろこちらが大変で、事前に技術レベルで互換性の確認を行い、新製品扱いの工程変更で量産レベルの確認を行います。
試作・量産試作・量産設計を行う設計部門は大きな比重を占めます。
技術検討の段階から試作と設計とが、加わる事が多いです。
そしてそのコントロールは窓口となります。
(2014/12/09)
「最適設定と長期安定稼働時の性能」
製造機器の性能は条件設定で変わる。
初期設定は大切だが、それで長期継続稼働出来る場合は少なく、メンテナンス毎に設定が必要です。
設定時間と稼働時間の比は重要です。
設定時間を掛けて性能が上がっても、稼働時間が短いと生産対応とは言えない。
設定・調整も含めた長期安定稼働させた時の性能が、機械性能といえます。
そしてそれの管理が機械の保守担当で、その性能で工程設計するのが設計の仕事です。
ただ、機械導入者は最適設定を報告する事が多く、設計者は確認する必要がある。
正しい性能把握での設計で、安定した製品製造が可能になります。
設計にとれば、最適設計は量産で再現は難しいと考えるべきです。
研究レベルでチャンピオンデータと呼ばれるものに近いでしょう。
(2014/12/19)
「設備作業者認定制度」
もしも、製造設備に作業者で製品の完成性能が異なる場合があれば対策が必要です。
一般的には、作業者認定制度を社内または課内で設けます。
要求品質に応じて、段階をつけて認定する事が多いです。
そこに作業速度を加えるかどうかは、個々のケースまたは会社・部門方針で変わります。
最初は、作業部署内から始めますが移動等で出入りがあっても、能力が維持されれば変更は不要です。
新しいメンバーにはそれぞれ、認定を行います。
技術・開発・試作等担当で、装置を使用する場合に、認定制度を適用するかは同様に個々の事情で内規を作ります。
対外的規格認証活動でも、有用に使えるでしょう。
作業者の多能化が課題になる傾向の指標としても有用になります。
(2014/12/29)