「多能な設計者」
製品・工程設計者は多能な事が必要だ。
製造・工程・装置・治具・工具・材料・完成品用途・設計能力・新技術等望ましい知識は多い。
カバーする範囲が広いと、製品設計に反映させる事が出来る。
複数人で組んで行うとしても、重なり具合は相互に理解しにくい。
知識と経験とから産まれるので、個人の能力が大きく関わる。
サポートする為にマニュアルを作るが、直ぐに古くなる。
特に、顧客に出張するときは人数をかけられないので、個人への比重は高い。
同時に、関連作業者への指示も必要で、自身の理解度が高くないと対応が出来ない。
この様な設計者は、自然には出来ないので、計画的に指導と経験で育てる必要がある。
特に難しいのが、新技術絡みだ。
(2015/03/09)
「デザイン・レビュー会:1」
設計者は多能が目的でも、専任の各部署担当の知識はそれ以上だ。
従って、新製品等の設計方針や、量産試作と量産に向けては、各部署の意見を聞くのが望ましい。
直接に会って聞けば良いとも言えるが、誰も忙しいし情報を共有すれば、効率も良い。
そこで、定期的に主要部署のメンバーが集まり、意見を出し合う。
製品設計と工程設計を対象に、デザイン・レビューを行う。
定期的にメンバーが揃い、一定の時間で進行する必要がある。
それには、事前の資料と図面や試作情報が必要だ。
それに加えて、フォローが必要だが、それは議事録を作成し次回までに事前回覧が必要だ。
準備なしに行うと、必要時間がオーバーしがちで、それは参加に支障がでる。
そして、レベルが下がると開催の意味が無くなってしまう。
(2015/03/19)
「デザイン・レビュー会:2」
デザイン・レビュー会は準備が大事だが、業務に取り込める担当が好ましい。
それは、窓口だろうと思う。
設計や量産試作は、1度だけが普通だ。
ただし、見積もりから試作・量産試作・量産への流れがある。
量産試作の前が、デザイン・レビューの多くのタイミングだ。
その時に、それ以前の情報と、量産知識が有用だ。
そして、このタイミングで一気に関係者が増える。
その多くの知識と意見を設計に反映するのが目的だ。
1度だけと言うことは、やり直しが出来ないと認識する。
(2015/03/29)