「職人とオペレーター」
技術者とは微妙な言葉だ。
研究や開発は創造の世界だが、技術・設計とは想像と技能の混ざった職人芸の世界だ。
設計は基本は、1製品1回で、それを支えるのが技術だ。
技術と言っても応用あるいは、応用可能性の世界だ。
類似品の経験と実績から、新しいものへの適応を類推する。
それを越えると、研究や開発の世界になり、応用ではない新規品となる。
技術と設計は、応用でも狭い範囲に閉じこもっていては出来ない場合もある。
ただ、それがよみとれるかどうかは、経験と知識から生まれるので職人芸とも言われる。
一方で、一定のルールで個々の作業をする担当も必要で、通称はオペレーターと呼ぶ。
製品設計者がオペレーターを指示する事は多いが、生産工程設計者は製品設計者を兼ねないと通常はあまり関係しない。
(2015/06/07)
「設計者とチェック者」
設計にはミスは生じるものだ。
必ず、検算・確認・ダブルチェック・第三者チェックなどの歯止めが必要だ。
ただし、設計専用者とチェック専用者を設定する事は希である。
クロスチェックは多く見られる方法だ。
2人の設計者の設計内容を、交換してチェックする事はレベルにリピート性があれば平準化にもなる。
具体的に、承認図や工程表を製作した後にも、現場や品質関係のチェックが入るシステムもある。
ミスの発覚が遅いほどに修正は厄介だが、外部流失は避けられる。
内部で止める仕組みが最低限の必要要素だ。
ただし、部署外で見つかる事は望ましくはない。
内部でのシステムエラーだからだ。
(2015/06/17)
「異常報告」
設計にミスは付きものとと言っても、どこかでトレースと公開が必要だ。
設計完成で量産試作に移行した後から、トレースと公開するのが普通だろう。
理由は、その段階ではミスの修正の費用が多くなる。
ミスによる異常の発見者が多岐になる・・・作業関係者が増える。
書類や対策や、費用面の決済も公式に行う。
具体的方法の1つに、「異常報告」がある。
異常とは、製品設計・工程設計とは異なる事が起きる事をさす。
内容は、現象・対策・費用決済・不良品処理・設計標準見直し等が必要に応じて書かれる。
記入者は、1人でも多数でも良いが最終決裁者は決まっている。
(2015/06/27)