「設備能力と営業活動」
製造業では設備の有効稼働は課題だ。
少なくとも設備の償却期間が来ていない場合は、稼働率が低いと問題は多い。
なによりも、その様な設備を導入した戦略・見通しが問題だ。
ただし、既存設備の増設ではなく、新規技術の設備の場合は新製品の目指している。
関係する全ての部署で、対応製品の受注に向けての動きが必要となる。
営業活動の重要性は当然だが、新技術は設計・窓口の対応もそれ以上に重い。
見積もり・試作段階から、営業と協力して広報から進める。
製法の不明な商品に、新設備が適応する可能性を考える。
最近では、マーケティング部署がある所も多い。
その場合はそこが中心になるが、関係部署は情報の密な扱いが必要だ。
(2015/10/05)
「材料費・部品調達とマネーフロー」
製造は設備・人員も重要だが、材料調達が必要だ。
材料には汎用材料と、特定商品向けの材料がある。
その比率や種類は、製造業の分野や商品構成で異なる。
問題は在庫管理であり、その金額だ。
調達材料が商品となり、販売されて決済されて費用が回収されるまでには時間がかかる。
その期間は製造業の費用負担状態になる。
商品販売量と利益率は重要だが、それしか見ないと資金不足に陥るリスクがある。
いわゆるマネーフローであり、在庫の持ちすぎが製造側の明確な問題だ。
商売相手や経済構造で避けられない事は多いが、特定商品向けの材料は特にリスクが高い。
決算的には利益が出ても、資金不足はありえる。
(2015/10/15)
「専用治工具」
製造の最適化は、商品毎の治工具を作りと装置の改良で出来る。
ただし、設備は複数商品を作るものだ。
治工具は費用の問題と、メンテナンスと管理の問題がある。
注文生産の時は治工具は、費用を顧客負担で作り借りて製造の形になる。
ただし、最先端技術が入った設計・技術の産物だから、返却時には分解して返却になる。
その時の金額換算は、材料費のみになる事が普通だ。
分解して技術漏洩をしない前提なので、技術費・設計費は含まないのも常識になる、それは返却しないから。
しかし、精密機械・治工具では材料費よりも加工費が圧倒的に高い比率になる。
まさしく、特定の商品製造用途の専用品だ。
(2015/10/25)