「費用効果」
研究開発は予算からと言われるが、技術と設計も似た環境だ。
初期費用と、製造工程でのコストとは負の相関の事が主流だ。
設計とは、そのバランスを取り、費用対効果と工程能力のバランスを最大限に活用する事だ。
効果の中には、良品率や検査費用も含まれる。
受注数が多いと、設計の自由度が増え、効果への影響も大きい。
初期費用は製造側の自由にはならない(受注生産品)。
専門ツールは、発注者負担で製造者が借用して管理・使用の形になる。
そこには誤解が生じやすいが、社外との意志疎通は必須だ。
ツールには寿命があり、そこも意志疎通が必要だ。
対外的な意志疎通となると、窓口が絡む事は多い。
(2016/10/09)
「試作は量産の為のサービス」
設計グループは予算も、決算も行うが黒字・赤字の概念は希薄だ。
より重要なのは、量産の新規品に如何に結びつけられるかが大きい課題だ。
また、量産・量産試作の新設計品を通して、最終の量産品の完成度は評価対象だ。
量産試作は微妙な位置付けで、あくまでも完成を目指すが、次の量産へ完成度高い受け渡しが目標だ。
新量産品の完成度が指針となるが、外部条件が多く評価は難しい。
この流れでは、試作は量産品へ導くサービスとなる。
ただし、商品単位でなく、顧客単位で考える事も必要だ。
量産の直接に結び付かない事でも、全て排除の方針は難しい判断だ。
窓口で判断出来ない事は、他の部署に協力を求める。
顧客サービスもまた窓口の仕事だ。
(2016/10/19)
「相見積もり」
見積もり依頼の中には、かなりの相見積もりが含まれる。
ひとつは、受注手続きに複数社の見積もりから選ぶ規則がある会社がある。
発注する気はなく、ただ書類が欲しいだけだ。
無駄な時間の浪費と考えるか、次回の本受注への過程と考えるか。
あるいは、一般的な商品の動向の情報入手と考えるか。
全くの無駄は無いはずだが、それは営業側からの情報の入手・連絡があっての事だ。
見積もり作業は歩留まり等の余裕を含めて行う。
そして本受注へ繋げるには、いわゆる経営判断での余裕の削除等で価格ダウンを行う。
他に、顧客が生産品のコストダウン目的で相見積もりを取る事もある。
(2016/10/29)