「顧客の設計変更作業」
受注・設計生産品では、顧客都合での設計変更は多数発生する。
ツール類や治具・工具類は、製品生産用に作られているので、それの変更を伴う事も普通だ。
生産条件の変更は、完成製品の影響しないならば生産者都合となる。
完成製品に影響ないとの、確認は現実は技術力が必要だ。
その上での生産者側の生産条件変更がある。
生産者都合の設計変更は、製品が変わるから加工中品と完成品の管理が重要だ。
部品類の多くは、注文数と正確に同数が完成しない事は多い。
歩留まり分を多く生産するのだが、製品設計が変更になると完成品が不良在庫になる可能性がある。
設計前品が使用可能か、使用出来ないか、切り替え納期はあるのかで対応が異なる。
設計前品も使用可能ならば、生産しながら変更を行う事もあり、ランニング変更とか自然切り変えと呼ぶ。
(2017/07/06)
「設計変更時の歩留まり誤差」
部品は注文生産では、個数合わせは歩留まりの影響を受ける。
個数不足リスクと、過剰生産リスクが双方ある。
受注生産では、一切転用が出来ないので、必ず生じる問題だ。
そこでは、社内と対外的に、事前の対応方法の設定が必要だ。
生産者側がリスクを負担する場合は、見積もり段階で加算する。
現実は、設計変更が少ない場合には無視出来る。
リスク発生時に、処理を調整して、設計変更の費用で調整する事が多い。
すなわち、設計変更時の発生故に、その費用に加える。
需要家の満足を得るには、生産者は歩留まりの削減が必要だ。
それはトータルの技術力と言える。
(2017/07/16)
「機能検査工程と設計」
部品を含めて、製品には要求される機能がある。
製品検査に、如何に機能検査を組み込むのかは設計者の悩みだ。
電気部品の場合は、導通と断線のチェックは基本検査となっている。
断線の原因は多様であるので、目視ではみつからない事も多い。
通常はオープン。ショートチェッカーを使用する。
ただし、部品・製品の工程によって途中では、全てがチェックできない事もある。
あるいは完成しても、断線を電気的には判定できない、ループ配線も存在する。
製品(部品)個々の特性と、一番効率とチェック可能な内容が高い方法を探す事も工程設計だ。
製造工程に検査工程を組み込む手法が課題となる。
(2017/07/26)