古書日記『新刊書店のディスカウントコーナー』
新刊書店の一部に、出版後期間が経過した本を対象に「ディスカウント・コーナー」を時々見ます。
棚が不足しているおりに、スペースは僅かですが時々、絶版と思っていた本を見つける事があります。
絶版というのは、出版社が注文があっても在庫がなく印刷・返却待ちしない本が相当します。
購入希望者が注文しても、出版社からは入手出来ない本があたります。
上記の本が、小売り店等に残っている事はありえます。
一部の出版社は、買い取り制を行っています。多くは販売委託ですので、売れなければ返却になります。
買い取り制は、注文すれば過去の実績や書店規模に関わらず小売り店舗に入荷しますが売れ残りは返却出来ません。
とにかく、店舗で処分する必要がある本については古くなるとディスカウントコーナー販売もありえます。
一般にマニアックな本が主体ですが稀に興味のある絶版?本に出会います。(2010/06/05)
古書日記『文学館の古書資料』
全国各地に、文学館や類似の施設が出来ています。
基本はその土地のゆかりの作家に関する資料の展示と紹介です。
作家のファンや古書ファンには、かなり見応えのある内容もかなり多いです。
最近では、個人の記念館もぼちぼち増えつつあります。
著名な作家名が付いた方が、注目度や集客度が高い事が期待できますから。
それを過ぎると、作者名を付けた文学賞等の設置も多くなっています。
遺言等で、個人名の賞を設けない事を残している場合を除いて利用されている事が多いです。
文学賞で名前を知られる作家も幾人かいますし、どちらが名が残るかは一概には言えません。
展示内容に、古書や生原稿や研究類が多い場合と生家や個人の資料が多い場合があります。(2010/06/12)
古書日記『古書店のメールマガジン』
ネット古書店では、電子データ化します。
それを転用して、メールマガジンを発行している所が複数あります。
受け取る方も永代保管でなければ、電子データの方が場所も取らないし管理もしやすいです。
メールマガジンレベルは、元々保管レベルの紙べーすカタログにはならないです。
その結果は、発行者・受信者の双方にメリットがあるとも言えます。
同様に、古書店の開催案内や新規古書店・・主にネット古書店の情報も電子データベースが向いています。
電子書籍が話題になっていますが、無料メールマガジンでロングテールのコンテンツの配信は、かなり前から 行われているのです。(2010/06/19)
古書日記『古書店の立地条件』
書店は立地条件が売り上げに大きく影響します。
古書店でも傾向は同じです。
立地条件の良い古書店は、客も多く商品の回転率が良いです。
ただ、回転率が良いという事はマニアには、掘り出し商品を見つける可能性がほとんど無いともいえます。
掘り出し商品を見つける可能性が高いのは、立地条件が悪く客が限定的で古い本が埋もれている所です。
それらの多くは、整理が悪く積み上げの下とか新入荷本の影にかなりの本が隠れています。
当然に探すには非常に手間がかかりますが、逆に言えば多くの人は探していない場所です。(2010/06/26)