古書日記『新古本は古書か』
購入して、丁寧に読んで、直ぐに古書店に売るか、オークションに出品する。
本来は売れ残りを、一定期間後に定価以下で処分する時の本を、新古本といっていました。
本の状態と価格等が、似ている事から、一番最初の履歴の本も新古本か類似した呼び方が適当と思います。
何故このような事が起こるかというと、本の価格が高い・一度読んで保有しない・出版直後に読みたい等なのでしょう。
本はリサイクル可能な消耗品になったと言えるでしょう。
繰り返し読む程に内容が無い本が多い・出版点数が多く速読読み捨てしないと追いつかない等が考えられます。
古書と言っても、どの程度の人に渡ったのかは、なかなか想像できないです。(2010/10/02)
古書日記『再版の度に推敲する作者もいる』
書誌がある作者は少ないです。特に一部のマニアが個人的に作っているものは公表される機会が少ないです。
書誌の書式は決まっていません。ただし、作成者の中では統一されています。
従って異なる作成者の書誌を組み合わせる作業は、かなり難しい事もあります。
そして書誌では判らないのが、再版の時の元版と著者の加筆の有無です。
昭和50年頃の角川書店の横溝正史ブーム時の多くのミステリの再版は、流通量は多い事とされています。
しかし同時に、元版が初出を使用していて、既に著者が行っている加筆が反映されていないともされています。
再版は全ての本に与えられませんので元版は重要ですが、その後の作者の加筆を含めて定本とする事も多いです。(2010/10/09)
古書日記『古書は中も見て買うのがベター』
ネット通販時代ですが、やはり商品は直接見て購入するのがベターです。
外観的な事は、記入・写真等であるていど推定出来ます。
これが、中の汚れ・書き込み・傷み・・・等になると、古書店自体もどの程度把握しているかは疑問です。
小説類で書きこみは少ないですが、専門書・教科書・啓蒙書では線引きやカラーペンの使用はかなりあります。
紙質や破れは、ある程度妥協する事が多いです。
あとは、あれば月報や投げ込みのものは結構重要になる事もあります。
ベターというのは、余程高価な本でなければそこそこで妥協せざるをえないと言う意味です。(2010/10/16)
古書日記『古書カタログ・メルマガ』
ネット通販時代の古書カタログは、メールマガジンが向いています。
内容は自由ですし、最新情報が載せられます。
コラムや古書市の情報も同様です。
注文も電子メールを使用します。
従来通りの後払いか、オークション方式の先払いかは分かれています。
モールを使用しない時は、後払いが多いです。
本の古書カタログが少なくなりましたが、電子媒体が受け継いでゆくでしょう。(2010/10/23)
古書日記『古書センター』
東京・大阪・名古屋他の大都市に、「古書センター」が作られています。
定期的に、古書祭とか古書市とか、定期市を開いています。
ある程度の古書店が参加すれば、店の維持は可能ですし、集客性が見込めます。
その案内は、参加古書店の店舗やメルマガ等で紹介されています。
整理された書店や、未整理の書店の参加が混ざりますが、意外な掘り出しものに出会う事もあります。
地域が限られますが、一度訪問して見ると良いかもしれません。
年間スケジュールの古書市よりも、頻度を増やすスケジュールです。(2010/10/30)