古書日記『蔵書印』
蔵書印が売られていますし、利用者もいます。
図書館や、貸本では普通の利用ですが、個人の蔵書印は個人的には好きになれません。
蔵書印というものは、他人には落書きに相当するものです。
噂では、それを承知の上で本を傷める事を目的に使用する人がいると聞く事もあります。
朱肉や、印影用のインクは基本的に消えません。
古書店の価格札や、鉛筆の価格書き込みを消す方法は色々と提案されています。
しかし、蔵書印の様に紙にしみこんだものや、他のページに転写したものは、対策はありません。(2011/03/05)
古書日記『著者サイン本』
著者サイン本というものが、かなり出回っています。
愛好家が、サイン会や講演会等でサインをしてもらう事が多いです。
最近では、宣伝のためにある程度の部数のサイン本を作り、大型店舗に並べる事も増えています。
古書店の中には、これらの機会を利用して、サイン本を入手して、プレミア価格で販売する所もあります。
店舗や、カタログでサイン本が並ぶ所はそのような、せどりを積極的に行っていると思えます。
あとは、執筆家が亡くなったり、蔵書の整理を行うと、著者仲間からの贈呈本が大量に出回る事もあります。
ただし、サインは出所が不明な時は偽物に注意が必要です。(2011/03/12)
古書日記『古書市と震災』
東日本大震災から、1週間です。
各地でイベントが延期・中止になっています。
最初は、阪神大震災の経験を生かして・・・とのニュアンスが、その規模が大幅に超える事から対応に苦慮した結果です。
古書関係も、カタログや古書店の案内が来たりしていますが、主として東京以北では中止の方向です。
古書市は、青空市かどこかの会館内が多いです。電力を多大に消費する事は少ないです。
ただ、集客あっての開催で有り、かなりの書籍の移動を伴いますので、中止が起きるのはやむを得ないです。
予定されていても、訪れる前にウエブサイト等で確認する方が良いでしょう。(2011/03/19)
古書日記『古書の通販事情は?』
次第に、流通は回復してきました。
しかし、古書を通販で購入する場合の流通には無関心ではおられません。
最近は大きな古書店は、販売拠点と在庫品倉庫の所在地が異なる事があります。
これは、古書に限らず通販全体に当てはまることです。
そして倉庫が複数ある時は、一度に複数の注文をしたときに、異なる場所からばらばらに送られてきます。
さすがに古書では、その経験はありませんが、発送先が意外な所という事はあります。
一応は、通販サイトの、災害による遅延の可能性の注意書きは気になります。(2011/03/26)