古書日記『自然劣化』
書籍は紙が主体ですので、その質に応じての自然劣化が生じます。
基本は酸化だから、劣化を遅らす保存もあるでしょうが、実用的に考えるのが普通です。
太陽光や、熱や、雨等による特別な劣化は、本マニアは避ける努力は必要です。
現実は、段ボール箱に詰め込んで保管が多いです。
そこでは自然劣化は起こります。
また、虫や黴等による痛みも起きますが、これは自然劣化とは言えないでしょう。
また埃による汚れは、ある程度は避けられませんが、他のものとの組み合わせで劣化を進めます。(2011/04/02)
古書日記『古書は資源』
東日本大震災の経済的影響が出始めたように報じられています。
出版用の、紙やインクの生産が不足して来たようです。
無駄に作って、売れ残りは捨てるというビジネスモデルを見直す機会かと思います。
勿論、新刊は必要ですが、ジャンルによれば古書が有効なものも多いです。
少なくても、売れ残りの廃棄と絶版は、止める方向で進んで欲しいと思います。
紙媒体から、電子書籍に出来るものは少ないと思います。
復刊はやや少なくなり、絶版が減少する事が期待を含めた予想です。(2011/04/09)
古書日記『コミック古書市場』
コミック専用の古書店が出来ています。
あまり保存性の良くない材質がおおいので、古書的なイメージは少ないです。
新しい本を読み捨て状態で、繰り返して古書店の売り+買いのルートでまわします。
特徴は、一括揃いが大きなポイントです。
1冊ものは少なくて、複数冊で完結するものが主体です。
その場合には、通常は安価なものですので、個別扱いは効率が悪く、揃いが好まれます。
お宝品もあるとされていますが、マニアの世界で判りません。(2011/04/16)
古書日記『ハードカバーも均一棚へ』
価格均一棚というと、文庫や新書を思い浮かべます。
しかし、ハードカバーのブームですから、これも今は安価な均一棚の常連です。
ハードカバーからの、新書>文庫の移行ラインは、寸断傾向ですが、売れ行きの良い場合はこのコースです。
ハードカバーは、本によっては、作者が書き加える前とか、ボーナス短編追加前とか、マイナスもあります。
一番は、保存スペースが沢山必要という事です。
マニアには、初出派と、改訂決定稿派がおり、文庫を集める人もいます。
いつしか、ハードカバーも読み捨てに近くなり、安価古書になるものも有ります。(2011/04/23)
古書日記『ブームの影響を受ける古書店』
古書店でも立地条件で、新刊書のブームの影響を受けやすい所があります。
それは、在庫の流通・回転が速い所です。
棚の商品が速くさばけて、絶えず買い入れの補充を行う古書店です。
速くさばけるとは需要が多い>新刊レベルでも人気がある事です。
同様に、売りに出る古書も新刊かそれに準じるものが多くなります。
上記を専門に扱う古書店も増えましたが、多くの仕入れが必要だと自然に同様の傾向になります。
昔は、古書店と新刊書店は置いてある本の種類が、かなり異なりましたが、中間が増えました。(2011/04/30)