古書日記『読者アンケートによる復刊』
新刊、復刊ともに、読者の話題性が自然と広告効果になります。
復刊の場合に、読者の多大な要望によりついに復刊・・的な広告コピー等は欲しいです。
それにぴったりなのが、読者アンケートや復刊リクエストです。
人数とか順位は公表しなくとも、読者のリクエストという事実は存在します。
いっそ、定期的にという出版社も出てきます。
読者は歓迎ですが、それでは不安の場合は、一定の予約が集まれば復刊という方法があります。
あまりに数量が少ないと、固定費が回収できないからです。(2011/08/07)
古書日記『海外出版原本の著作権は複雑』
海外出版物についても基本的には著作権は同じ扱いです。
これは、国際条約で決められています。
ただ、翻訳に関しては日本語への翻訳の難しさから、10年留保という特例があります。
いつまであるのか不明ですが、出版年が1970年を境に扱いが異なります。
それ以前は、海外での出版後の10年以内に翻訳権が取得されなければ、翻訳権は自由になる特例です。
古い著作に対して、複数の出版社から異なる翻訳が出ている理由がこれに該当します。
ただややこしいので専門家に確認した方が良いでしょう。(2011/08/14)
古書日記『個人作品集の自主編集』
古書には、雑誌やアンソロジーも含まれます。
その中から、同一作家の作品を抜き出して、オリジナルの個人作品集の形で復刊する事もあります。
これは、マニア的には喜ばれるのですが、かなりの知識と情報が必要です。
特に連載となると、1作品にまとめる事自体が難しい作業です。
一度、出版されたものをそのまま復刊するのが、容易です。
ただし、時代と共に紙質やページ数が変わりますので、完全復刊が異質に感じる可能性はあります。
いずれにしても、元になる原本の存在が前提になります。(2011/08/21)
古書日記『著作権者探しは続く』
古い書籍・テキストを復刊する時に、意外と苦労するのが著作権者探しです。
利益の有無に関係なく、著作権は存在しますし、その期間中は著作権継承者が存在します。
著名な人は登録されていますが、連絡不明の場合も多いようです。
発行された書籍の末尾に、著作権者探しの依頼が掲載される事が多いからです。
著作権料が多額の作者ばらば、権利者が不明になることは希でしょう。
現実は、多くの著作物が新たな著作権料を発生させない状況です。
なお、テキストとイラスト・写真等の著作権者は通常は異なります。(2011/08/28)