古書日記(2011/10)

古書日記『古書・アンソロジー』

アンソロジーは色々な選題やテーマがあります。

一番多いのが、年間・何年間のベストを選んだものです。

次に、広い期間のテーマやジャンル別の、作品を集めたものです。

そのなかには、古い時代の発表作で今は入手困難とか、知られなくなった作品を集めたものがあります。

いずれにしても、アンソロジーもまたいつかは古書になります。

既に稀覯本となっているものも幾つかあります。

アンソロジーの復刊という物は、以外と少ないでしょう。(2011/10/02)

古書日記『文字の大きさ』

老齢化だけではなく、視力の低下も伴って、本の文字が大きくなる傾向です。

特別に大活字本というものも出版されています、高価ですし蒐集マニアには悩ましい本です。

延々と増刷されている本も、次々と絶版か全面改訂や新翻訳などに動いています。

活字が大きくなれば、新書・文庫でも逆にページ数が増えて、価格が高くなります。

一部の出版社では、ハードカバーと文庫の価格が殆ど変わらない現象が起きています。

ページ数の多い本では、文庫になるとより増えて、分冊か厚い装丁かになります。

購入者の希望がそうかも知れませんが、個人的には文字サイズの抑えたコンパクトな文庫本が好きです。古書に手が伸びる事になります。(2011/10/09)

古書日記『古書店の均一棚の古書価格』

価格的に一番安い古書は、店の出入り口に置きます。

通称は「均一棚」です。

昔は、何円均一棚と呼ばれていましたが、最近は古書店間で価格が異なります。

50円均一は希です、昔のスタンダードの百円均一も減少気味です。

最近は、150円均一や200円均一が登場しています。

古書価の高騰とは異なりますが、均一棚物色という楽しみが少なくなっています。

見かけの綺麗な本を、新刊の半値や1/4で売るビジネスが影響しているかも知れません。(2011/10/16)

古書日記『送料・包装の重量トラブル』

古書の多くは、送料別の販売です。

専門店では、送料は実費という所も多いです、商品自体がレアで高価な場合が主ですから。

オークションや、大量販売古書店では、安価な古書を扱っていますので、送料等は無視できません。

特に前払いが主体のオークションでは、送料も見込みになります。

そして、重量で送料は変わります。

痛み易い簡易包装ほどに送料は安く、厳重包装や保険をつければ重量も同時に増えて高価になります。

微妙な時は、送料が変わる事も多々あります。苦情を言う人もいますが、厳密さを求めるならば通販は利用しない事でしょう。(2011/10/23)

古書日記『ガラスケースの中の商品』

古書の多くは、本棚に並べるか平積みが多いです。

かなりの古書店では、どこかにガラスケースがあって、中の商品をゆったり並べています。

鍵をかけているかどうかは、一概に言えません。

色紙や書簡等の他に並べ難い商品・署名入り等でページを開いているもの・非常に高価な値付けの本、等があります。

わざわざ、そこから商品を探す事はほとんど無いのですが、数も少ないので見る事は多いです。

度々ゆく店では、その配列が長く変わらないところと、意外とこまめに変わるところがあります。

多くは、一種のデモンステーション的な意味が多いと思います。(2011/10/30)