古書日記(2012/06)

古書日記『増刷で内容が変わる事もある』

増刷というと、内容は同じのイメージがあります。

内容が変わる時は普通は、改訂版となります。

あくまでもこれは建前で、必ずしも守られていません。

実は、初版しか知らない人が驚く内容の変化が、単なる増刷版で行われている事があります。

ただし、増刷は一部の人気書籍のみであり、殆どの本は機会がありません。

また、増刷を重ねる本では、長期のいつに変更が行われたかを知る事は難しいです。

理由は簡単で、初版を読むと通常は増刷を読まないからです。(2012/06/03)

古書日記『保管場所と保管性』

書籍は、大雑把にはハードカバーと、新書・文庫に分けられます。

雑誌や同人誌や私家本など厳密には、多様です。

古書を保管する場合は、保管場所に大抵は困ります、同様に保管しているときの計時劣化にも悩みます。

ハードカバーは、新書・文庫と比較して、保管場所には不利で、保管性は優れています。

双方あり、内容が同等の場合は、古書蒐集家はいつも悩みます。

本棚に並べる事は直ぐに無理になりますし、二重に並べてもいつかは同様です。

最後はボール箱に入れて倉庫等に置くことに、その場所によって計時劣化の程度が変わります。(2012/06/10)

古書日記『やすりかけ本』

安価製本の新書・文庫は、返品時の汚れが大きい事があります。

本の背が直接に、色々な所に当たるために傷つきやすい。

その場合は、背表紙以外をやすりかけします。

従って、同じ版刷りでも、外見が異なる事が多いです。

気にならない人も、非常に気にする人もいます。

人にもよるが、版数よりも、やすりかけの有無を重視する人もいます。

やすりかけを、傷みという極端な人もいます。(2012/06/17)

古書日記『復刊で読むか、古書を探すか』

ある作家が突然にブレークする事は、時々あります。

そんな時には、既刊で絶版本が復刊されます。

とくにシリーズものでは目玉ともなります。

タイミングは微妙ですが、古書が高くなる事もあります。

復刊されて本の存在を知ると、古書を探す人も結構いるのです。

古書は原則は1品ものだから、人数が少なくても目立ちます。

作家の人気は、古書価も影響を受けます。(2012/06/24)