古書日記『古書価の記録』
古書価は、多くは本の最後に色々な方法で記入されています。
消せるものなら消すという人も多いと思います。
面倒だから、そのまま放っておく人もいるでしょう。
年を経て見た場合は、新刊には価格がありますが、古書の場合は、消した場合は購入価格が不明になりがちです。
別に困らない人が多いでしょうが、かなりの年が過ぎた後の価格の変動に興味がある人もいるでしょう。
ただ、よほどでないと記録を残す人は少ないでしょう。
消さないでいた、古書購入価格が記録として残る場合が多いです。(2012/07/01)
古書日記『売れ残り古書の売価変更履歴』
古書の販売価格を、裏ページとかに鉛筆書きやラベル貼りで行う事も多いです。
普通は、売れ残ると価格が安くなる事が多いです。
稀書になるには、複雑な履歴が必要です。
鉛筆書きでは、線で消して横に書き直す事が多い。
ラベルの時には、重ね貼りが多いです。
ラベルの場合は、粘着剤の剥がしかたや、溶融インク等の使用方法がマニアでは知られています。
ラベルを剥がしてゆくと、その商品の価格の変化が判って行きます。(2012/07/08)
古書日記『古書ごとに専門の分野がある』
適当に古書を集めても限界があります。
従って、一般的な本の他に、専門分野を集める事は普通に行われています。
古書店の規模とか地域性とか、色々な要素で選ぶ事になります。
一部のファンでも、その種類はあそこが多いと口コミになることが最低の目標です。
回転率のよい、ブックオフも漫画関係も分野があるとも言えます。
古書はせり市での仕入れと、持ち込み買取で仕入れます。
扱う分野がはっきりしていると、持ち込みも増えて来る筈です。(2012/07/15)
古書日記『古書店の本店と支店』
老舗の古書店は、支店を持っている事があります。
多くの支店は、新しい地下街とかショッピングセンター内の狭い空間です。
本店とは異なり、安価で回転率の良い商品を扱う事が多いです。
また、他の古書店と共同で古書センター的な作りになることもあります。
立地条件で客層も異なるし、売れる本の種類も変わります。
それに、時代の変化を掴みやすい場所での支店は、情報収集と本店で扱い難い本を置くこともあります。
ただし、賃貸テナントの事が多く、かならずしも長続きするかは別問題です。(2012/07/22)
古書日記『ネット古書店は事務所と倉庫』
ネット専門店はどこに有ってもよさそうですが、規模の拡大もあります。
結果的に、事務所的な場所と倉庫に別れる傾向があります。
まあ仕入れという、古書店では避けられない仕事がありますが、それはどこでも良くはありません。
やはり、ある程度は便利な立地も必要になります。
一方では、在庫管理は無店舗でも倉庫できっちりしないと、商売になりません。
道路は必要だが、土地の易い広い倉庫スペースは便利です。
事務所で、24時間自動+手動受付、倉庫から発送が増えます。(2012/07/29)