古書日記(2012/09)

古書日記『異装本マニア』

古書マニアの中でも、最高はある題名の本の全て異装本を集める人です。

著名な小説等では、初版本マニアとは比較になりません。

異装本の中に、復刊の初版等に限っても大変な事です。

これが、増刷の途中の変更を含めるともうよほど環境が整ってないと難しいです。

環境の中には、協力者・情報提供者も含みます。

増刷時に変更や修正を行っても、改訂と明記しないことはかなり多いです。

かなり後で気づいても、古書で集める事が難しい本も多いです。(2012/09/02)

古書日記『カバー・マニア』

本来、カバーは初めは本体を保護するものです。

今も同じ筈ですが、すっかり本の一部として認識されて、カバーなしは裸本という事もあります。

それが行き過ぎて、次第に帯まで本体の一部と思う人が増えている。

保護用で、汚れ・傷み防止目的ですからそれ自体の汚れや有無や種類は本体とは関係ない筈です。

しかし、包装もラッピングも商品の内の考えが広まるのと似ています。

そして、カバーや帯の種類の違うものを集めるマニアも登場します。

ただ、カバー絵や帯文が無視できないものも時代とともにある事も事実です。(2012/09/09)

古書日記『古書市の初日はせどりで一杯か』

古書のせどりという行為または、職業があります。

安く購入・仕入れて、高く売るという理屈は簡単です。

現実は、高く売れる本が、安く手に入るケースはすくない。

その為に探す手間と時間がかかるが、それのコスト計算がややこしい。

それに、通常は売れる価格は見込みです。

探求本という、購入希望の本を価格内で探す行為もあります。

とにかく、早い勝ちの世界です。(2012/09/16)

古書日記『古書センター』

古書センターが各地に出来ています。

東京は地区ごとにあります。

複数の古書店が共同で運営が普通ですが、集客目的には向いています。

特に初心者には、複数の古書店が集まる古書市の小型といえるでしょう。

高価な本や、特別な物は少ないですが、マニア以外はそれ以外で十分でしょう。

それに、建物内で本の傷みが少なく、保管も可能です。

常設は少ないですが、複数古書店の入った店との差は少ないです。(2012/09/23)

古書日記『初版・完全復刻』

初版完全復刻とは、新刊で古書を作る事です。

版を重ねた本は、度々修正されているが無視してはじめの内容にします。

古い本では、使用活字や漢字やかな使いまで、元に戻すので読みやすいとは言えません。

また、単行本の装丁や挿絵があるばあいはそれも復刻しますので、著作権の確認が必要です。

資料的な復刻の場合は、付録としてその後主要な変更や加筆を加えています。

逆に言えば、何も知らないで古書を読むと、初期の内容の事も多い事になります。

実は出版によって、初出主義と、最終校正本主義とがあります。(2012/09/30)