古書日記『レア古書の復刊』
古書には高価なレア本があります。
高価だから面白いかどうかは別問題ですが、復刊されない理由はいくつかあります。
基本は、商業出版での営業目処が立たない事ですが、出版部数が減少している状況は環境変化とも言えます。
マニアックで部数が出ない本でも、価格設定等で復刊も出て来ています。
次に、復刊見込みのない本の同人出版かそれに近い少数部数の限定出版があります。
そして、翻訳本では古い訳で絶版だったものが、新訳で復刊される事があります。
出版では、著作権の問題がありますが、出版形態でそれぞれ、色々なクリアされている様です。
特に翻訳本では、単行本の他に雑誌掲載の翻訳もあります。
そのなかの多くに、抄訳や意訳が多く混ざっています。
復刊と言っても、完訳ならば、新刊と同じ様な内容です。
日本のものでも、旧仮名使いや脱字・旧漢字・不適切表現や明らかな間違いなど、単純復刊の問題は多いです。
可能なものだけ修正する事が主流です。(2013/04/09)
古書日記『挿絵の著作権と価値』
童話を筆頭に、挿絵や装丁・表紙・カバー等に絵やイラストは多く利用されます。
かなりの確率でオリジナルの絵やイラストですが、書かれた当時は無名又は若手の作者が多いです。
その中でも、本職?の絵画や版画または、イラスト・デザインで大成する人がかなりいます。
その結果、小説のテキスト部は復刊されても、初出時のイラスト等は復刊されません。
多くは著作権が理由だったり、本のサイズが変わって異なるものを制作するからです。
それ故に、童話や子供向けの絵やイラストが多いものが、レア化する事がかなりあります。
時間を経た頃には、高価な作者の物がかなりあるのです。
時々、挿絵や装丁を含めた完全復刊が行われる理由の一つです。
テキストだけが、復刊対象でないのです。
同じ小説でも、挿絵やカバー絵で異なる扱いになるのです。(2013/04/19)
古書日記『5月連休は古書市』
古書市は年間を通して開催されています。
特に集中するのが連休です、5月も各地で開催予定です。
古書市には、個別決済市と、総合決済市があります。
前者は、規模が大きいか面積が広い場合で、古書店が屋台を開いている形です。
それぞれの店に、店番が必要ですので出店側もかかりきりです。
後者は、屋内開催や狭い面積の開催市の時で、古書の価格と出店者名がセットです。
色々な所で選んだ本を、まとめて決済します。
個々の店は、必ずしも店番は不要で、決済等の担当者がおれば一応の開催が可能です。
後者も増えていますので、同時に複数の古書市が開催されても、古書店は複数参加が可能です。
特に地元以外でも、参加店が後者は集まり易いです。
大都市中心の、古書クラブも後者の形式です。(2013/04/29)