「改題は古書の大敵」
今も昔も「改題」はあります。。
新刊でも厄介ですが、資料の少ない古書では最大の難敵です。
理由は色々でしょうが、出版社の意向=新刊に見せるはもう詐欺に近いです。
作者都合もあるようです、題名が気に入らなかったとか、シリーズになる予定で無かったとか。
別の出版社事情としては、常用漢字以外は避けたいがありますし、字画の多いものは避けたいとかがあります。
活字がないとかもあったかも知れません。
また短編集で、初刊と復刊で変わる事も多いです。
表題作がかわったり、シリーズ化で統一性を出したりとかもあります。
中身が同じ本を、複数冊購入する事は、誰しも経験する事ですが、しばらく虚脱感になります。
ただし、同じ本の異装やカバーデザインや題名変更を集めるマニアも存在する世界でもあります。
また、特に昔で雑誌が、題名を変えて転載があります。
避けられない事として、受け止めるしかなさそうですが、幾人か注意人物と言われる作家も存在します。(2013/07/08)
「表紙・カバーのみの復刻」
本はテキストと思っていると意表かも知れません。
カラー印刷・コピーの普及で、表紙・カバーのみの復刻を見かけます。
単独でもありますが、叢書等では一揃えになります。
勿論、本自体が入手困難か、美本・完本が入手困難に限られます。
特に少年小説等で、表紙が特徴的でかる古書価が高いものはせめて表紙だけでも・・。
そんな気になる人がいるという事でしょう。
実際に、カタログや有名古書店で揃いを見るだけで楽しくなる事もあります。
表紙だけは、外観を見るだけに近いのでしょう。
同人的な扱いの様ですが、著作権とか引用なのかは良くわかりません。
電子書籍とは別の世界です。(2013/07/18)
「新聞掲載は復刊が難しい」
古書には新聞も入っても良さそうですが、縮小版が作られているのはそう昔ではない。
地方誌や、地方版限定の掲載の時は、単行本にもなりにくいし、残り難いです。
特に連載となると、全てを集める事は容易でないです。
例えば、現在でも、新聞全体か小説の切り抜きを集めて残している人は少ないと思います。
発行部数の少ない、地方誌・業界紙等ではかなりゼロに近いでしょう。
発行者・作者・図書館等の限られた人のみ、保管の可能性が高いです。
ただ復刊は、1名の保管者がおれば可能なので、実在が確認されている内はチャンスです。
機会を失い、散逸から喪失になればもう、古書も復刊も存在しえないです。
新聞の切り抜き等では、飛びが生じる事が多いです。
旅行や切り抜き忘れや、病気等で抜ける可能性は高いです。
新聞と名がつくものは、一般に保管に向いておらず古書市でもまれにしか見ません。(2013/07/28)