古書日記(2013/10)

「山崎豊子氏死去」

作家の死去と古書店との関係は微妙です。

多くの作家は新刊から、消えてゆき古書の世界に移ります。

代表作のある作家は、一部の増刷書と残りの古書本(絶版)に別れます。

そして、例外的に新刊がかなり増刷される作家がいます。

山崎豊子氏は、少数の最後にあたります。

既に大量の増刷が始まっています。

一方では、古書店では代表的な大人買いの本になっています。

文庫が一般的に多く出回り、しかも分冊が多いです。

複数の本がまとめて、書籍1冊分の揃いで(紐でしばられ)売られています。

バラ売りは少数派と言えるでしょう。

古書数冊一括いくらちうのが、通称の大人買いモードです。

逆に、バラで買うと残りが結構見つけにくいです。

(2013/10/06)

「廃業と移転が多いのが古書店」

最近は、ターミナルの一等地の一部に古書通りを作る事があります。

名前と異なり、小品の流れが異常に多い店作りになるようです。

それらは、昔からの古書店ともブックオフとも異なるビジネスモデルです。

古いタイプの古書店は地域密着型で、みるからに老舗です。

ただ、注意の環境が変わるのでそこだけで長く続けるのは難しいです。

そこで、古書会館や古書モールや、単独支店を出す事になります。

もともと、大きな業種でもなく、さりとて急激に拡大するメリットもあまりないです。

しかし、アンテナショップではないが、小さな支店的な展開は、本店を移動するよりも簡単です。

支店開店が簡単な事は、逆に採算が悪いと廃止するのも簡単と言えます。

廃止か、移転か統合化は利用者には直ぐには判りません。

(2013/10/16)

「新刊書店も廃業が増加」

新刊書店も廃業が増えていまさが、次第に中堅から大手に広がっています。

勿論、ネット通販の影響です。

その面からは、大手書店も苦しい状況と言えます。

最近は、新刊書店でも、古書市や新古本コーナーの設置などが進んでいました。

規模が小さくとも、新刊・古書の双方を見れるのは楽しい事でした。

ネット古書店も広がり、ネットをやっていない古書店は少数派かもしれません。

古書店は買い入れがあって成り立ちますが、流石にネット買い取りはまだ障害があります。

買取窓口は、店舗が普通ですし、蔵書者からの一括買付も似たものです。

ただ、新品同様品のネットオークション出品は、個人買付とも言えます。

新刊書店の廃業が、古書店に及ぼす影響は限定的ですが、ネットの影響は古書店も大きいです。

新刊があって、古書が存在しますので、ネット通販だけで新刊が衰退しないかが問題です。(2013/10/26)