古書日記(2013/11)

「古書店で同人誌や地域出版扱い」

新刊書店も専門店・地域色を出し初めている所もあります。

売り上げに比例した品揃えは自然と起きます。

ただ専門店は店舗では難しいが、ネットまたは兼用では可能になりました。

古書店の専門色は、昔から強く、地域色も同様です。

そのような古書店が、少数部数の専門分野の本や、地域出版の新刊に絡むのは自然です。

ただ多くの人は知らない事が多く、オークションで初めて知る事も多いようです。

特殊でない本まで、オークションで高値が付き驚く事もあります。

新刊せどりが、始まっていると思えます。

一部の新刊サイン本も同様ですが、古書の中にもサイン本は見つかります。

同人誌や地域出版は、大規模書店でも扱っていない事は多いです。

扱っていても在庫切れから入手未定でキャンセルも多いです。

それゆえ同人誌なのでしょう。

(2013/11/05)

「古書の回転率と保存状態」

本は、材質的に劣化はするが保存状態で随分変わります。

ただし、一度劣化や汚れた物は元に戻らないので継続的な良い保存状態ではじめて、質の高い保存になります。

古書に限らず、本の扱いは人それぞれですから新刊でも購入者によってばその時点で汚れます。

古書は新刊以上の流通の可能性があります。

貸本や図書館の貸し出しは、最悪なのは経験則です。

流通が激しい場合は、どこかで質が悪くなる可能性が高いです。

最近は、ブックファーストモデルで本の外観のみで価格を決める方法も増えました。

読んで売る事が前提ならば、汚さない扱いが期待出来ます。

この場合は、古書としての流通回転率が問題でしょう。

流石にいくら汚さないと言っても、多数の人を巡ると状態は悪くなります。

(2013/11/15)

「古書価の高い本の豪華復刊」

古書価の高い本は逆にテキスト的に人気が少ない事が多いです。

それらは古書の流通も少なく高価ですが、愛好家も多くないです。

それらの本の豪華版復刊が増えて来ました。

部数が出ないので、豪華本で高価で少数出版です。

逆にレア故に、高価でも古書よりは安価です。

テキスト派と古書蒐集家には微妙な状態です。

前者は、テキスト的には期待しないが読むなら今です。

後者は、復刊と割り切れるかどうかです。

テキストが珍しいから蒐集している人は、いささかショックかも知れません。

雑誌の復刊や珍本全集や、古い作家の初短編集など複数企画です。

ただ、重複は起きるので注意は必要です。(2013/11/25)