「古書価・初版は蒐集マニア向け」
古書価・初版が重要と錯覚させられる内容をしばしば見かけます。
それらは、蒐集マニアと古書業界が作った営業用が圧倒的に多いです。
古書価は入手困難本が対象ですが、それの多くが復刊するには足らないレベルとは知られています。
評価や愛好は、時代と個人で変わるので全部でないが、平均的には確かです。
初版も一部の例外を除けば、出版本には全て存在します。
いわば一般的には、必ず存在する普通の本ですので、特別な扱いはビジネス的な要素があるのでしょう。
そして、増刷が無ければ人気がなかったと言うことで、内容はどうかは不明です。
古書価は、もともとは古書店の言い値でしたが、ネットオークションが広がると変わりました。
オークションは2人が競れば、価格が上がりますし、それがやらせでない保証もありません。
全く無知な人には、それが古書価として残る可能性があります。
その結果、古書が内容ではなく骨董となったものが多数あります。
そこから、蒐集家とテキスト派に別れました。
(2014/01/04)
「古書価評価は主観的」
古書の価格や評価は、主観的で根拠は少ないです。
元々1冊ものだから、2人が欲しいと価格が上がる事もあります。
テレビの骨董鑑定番組に古書が出ていたが、鑑定結果は奇妙なものでした。
読まない蒐集家と、過度の骨董的見方の鑑定家?の周波数があったようです。
鑑定は、古書買付や販売では必要だが、表に出るよりは相当に低いです。
古書は売れる保証はなく、原則返品は不可で、買取は安くなります。
古書の在庫を持てる店と、流通させる店で大きく扱いが変わります。
古書と、古本とに別れるともいえます。
そもそも、せどりが増えるまでは、裏の世界でした。
古書価は言い値が常識でした。
(2014/01/14)
「まとめ売り」
古書販売に、色々一括まとめ売りがあります。
ただし、お年玉袋ではなく、内容は判っています。
売る方からは、売れ残りや類似本や作家をまとめます。
在庫処理か、在庫整理の省略や、せどりの残りの流通などの性格です。
一般にもし全てが、希望ならば安い価格です。
細部を気にしたり、一部重複がいやならば、避けた方がよいでしょう。
その中に、100円均一レベル換算で、充分にバランスが取れればよい考えならば、検討に値します。
たぶん、多作家や、あまり読んでいない作家か分野向きです。
幾つかは、古書に多い価格の書き込みがないものもあります。
個人せどり気分での購入に近いです。
条件が偶然に揃う事もあるので、時々はチェックです。
(2014/01/24)