古書日記(2014/01)

「古書価・初版は蒐集マニア向け」

古書価・初版が重要と錯覚させられる内容をしばしば見かけます。

それらは、蒐集マニアと古書業界が作った営業用が圧倒的に多いです。

古書価は入手困難本が対象ですが、それの多くが復刊するには足らないレベルとは知られています。

評価や愛好は、時代と個人で変わるので全部でないが、平均的には確かです。

初版も一部の例外を除けば、出版本には全て存在します。

いわば一般的には、必ず存在する普通の本ですので、特別な扱いはビジネス的な要素があるのでしょう。

そして、増刷が無ければ人気がなかったと言うことで、内容はどうかは不明です。

古書価は、もともとは古書店の言い値でしたが、ネットオークションが広がると変わりました。

オークションは2人が競れば、価格が上がりますし、それがやらせでない保証もありません。

全く無知な人には、それが古書価として残る可能性があります。

その結果、古書が内容ではなく骨董となったものが多数あります。

そこから、蒐集家とテキスト派に別れました。

(2014/01/04)

「古書価評価は主観的」

古書の価格や評価は、主観的で根拠は少ないです。

元々1冊ものだから、2人が欲しいと価格が上がる事もあります。

テレビの骨董鑑定番組に古書が出ていたが、鑑定結果は奇妙なものでした。

読まない蒐集家と、過度の骨董的見方の鑑定家?の周波数があったようです。

鑑定は、古書買付や販売では必要だが、表に出るよりは相当に低いです。

古書は売れる保証はなく、原則返品は不可で、買取は安くなります。

古書の在庫を持てる店と、流通させる店で大きく扱いが変わります。

古書と、古本とに別れるともいえます。

そもそも、せどりが増えるまでは、裏の世界でした。

古書価は言い値が常識でした。

(2014/01/14)

「まとめ売り」

古書販売に、色々一括まとめ売りがあります。

ただし、お年玉袋ではなく、内容は判っています。

売る方からは、売れ残りや類似本や作家をまとめます。

在庫処理か、在庫整理の省略や、せどりの残りの流通などの性格です。

一般にもし全てが、希望ならば安い価格です。

細部を気にしたり、一部重複がいやならば、避けた方がよいでしょう。

その中に、100円均一レベル換算で、充分にバランスが取れればよい考えならば、検討に値します。

たぶん、多作家や、あまり読んでいない作家か分野向きです。

幾つかは、古書に多い価格の書き込みがないものもあります。

個人せどり気分での購入に近いです。

条件が偶然に揃う事もあるので、時々はチェックです。

(2014/01/24)