「蒐集家はリアルタイム的には邪魔」
蒐集家はリアルタイム的には邪魔です。
古書の流通や、古書価が乱れるからです。
ただ長期的には、愛好家と異なるものさしの蒐集内容は、再評価に繋がる事があります。
蔵書印を押したり、本を改造したりする人はいますが、蒐集家と呼ばない事にします。
あくまでも、元に近い形での保存が前提です。
ただ、蒐集家の蔵書は滅多に外に出ません。
最悪は、無知な親戚や非専門古書店が散逸させる事です。
専門店や目利きの古書店やマニアが、妥当な価格で整理して処分すれば有効に再転売になります。
最近は、どこかに寄贈や、同好者に譲る事もあります。
主観と客観に差があるのは仕方がない事です。
とにかく、予想もしない時に蒐集家の本が流通する事があります。
それをキャッチできるかづかが重要です。
(2014/02/03)
「署名は付加価値か、落書きか?」
本に、著名・サイン・捺印・為書・・等をする機会が増えています。
それが、古書になった場合に、本物か偽物かは判断は難しいです。
また本物だとしても、所有者にとって有用か、落書きは個々に異なります。
そして、古書ではそれの存在は古書価に反映されます。
古書は基本は単品販売なので、購入者は選べないので気持は複雑です。
真偽は別にして、一般に問題になるのが、献呈先名です。
所有者本人の名前は、サイン会等で作者本人の署名を指す事が多く貴重な記録ともいえます。
ただ真の証明ともいえなく、知らない人の名前は、落書きにしか見えないです。
古書店がサイン会に来るときは、献呈先名を書いて貰わないので判るとも言われます。
ただ、作者の寄贈本で、献呈先名も著名な場合は・・・微妙です。
(2014/02/13)
「帯も箱もカバーも古書では本体」
書籍では、本体の傷み防止に箱やカバーをつけるようになりました。
いわゆる包装材料で、本体ではないのでそれの傷は本来は問題外でした。
購入した人も、捨てるのが普通でした。
それからしばらくしてから、完品とか呼んで全て揃っている状態を探す人が現れました。
組み立て前のプラモデルや、箱を開封まえの商品と同じ考え方です。
推薦文や、賞等の受賞知らせ広告で帯がつき始めました。
それもいつしか、古書では有り無しを区別する人があらわれました。
ただ新刊でも、帯はまだ必需とは、見られていないとも言えます。
まだ、マニアに近い存在でしょう。
でも変わってゆくでしょう、そして次はなにでしょう・・紙の栞が候補です。
古書にテキスト以外の、部分を求めるのは実際にそれを見ていないとコメントできません。
(2014/02/23)