古書日記(2014/03)

「古書に多い、題名変更本」

作品名や本名の変更は今もあります。

最近は、最初か最後に記述があります。

作者の都合等やシリーズ化や、時代に合わすという色々な事情があります。

一番厄介なのが、新刊と間違える事を期待するです。

それは、詐欺に近いかもしれないが、作者都合との区別は難しいです。

今は、電子植版ですから、一部変更は簡単ですが、昔は活字組でした。

その時代は、復刊の時に版木転用がかなりあります。

その時に、本名を変えた場合に、表紙と内部の題名が異なります。

本名のみで購入する人も困りますが、書誌を調べる人、作る人はもっと悩みます。

古書の世界では、書誌は有用性が高いですが、同時に記述内容が判断しにくいと厄介です。

昔は、ページ数の調整で、長編に短編をつける事が多いです。

作品名と、本名が変わってしまいます。

(2014/03/05)

「袋閉じ本の古書は、悩みの種」

かなり昔から、袋閉じ本があります。

むしろ、フランス装と言って、紙ナイフで切りながら読む本が多かった事もあります。

知識のない書店が落丁と間違い、傷つけて返品したという笑えない事も有りました。

売るだけで知識のない素人ほど、恐ろしいものはありません。

プラモデルの組み立て前と同様に、袋閉じの未開封やフランス装のノンカットは少ないです。

保有しているが、読んでいないという本ですから。

どれほどの付加価値かは個別に異なるでしょうが、もし購入してどうするのでしょうか。

読むのなら、破る・カットする必要があります。

そのまま、保管するならそれは、本と言えるかどうかは疑問です。

これらの本は、復刊・増刷・安価版になるときは、普通の形態になる事が多いです。

(2014/03/15)

「マイナー復刻・復刊」

人気本は、通常に増刷や復刊されますので、古書でも入手困難です。

古書で入手困難本は、人気面ではマイナーでビジネス的に復刊・増刷されなかったものが多いです。

それ故に、ビジネス的な復刊には制約があります。

最近は、豪華本やある程度高価な価格設定で復刊企画があります。

ただし、売れ行きで継続するかどうかが決まる様です。

同人出版や、限定少部数出版もマイナーに行われています。

こちらは、ネットでも見落とす事が多いので、情報アンテナを広く貼る必要があります。

なかなか全て、購入はむりですが、やはり好みで選びます。

ただし、機会はたぶん1度と思った方が良いでしょう。

人気面でマイナーで、今購入するか決める、ただしやや割高です。

古書にひごろから情報を持っていないと、判断は難しいです。

(2014/03/25)