「カバー蒐集家」
書籍はテキストか?という質問があります。
散文だけが書籍でないので、一般の答えはノーです。
ただ、写真集や絵本や散文以外が重要なもの以外で、装丁や挿絵等を含めて異本とするのも厳しいです。
結局は、何を楽しむのか、何を購入するのかになります。
カバーや箱は、最初は本体書籍を保護するものでした。
それが、販売上で目に付くために重要視されて、華やかかつ凝り始めました。
そしてその先は、カバーを保護する読書時のカバーを重ねて読む事になって来ました。
叢書やシリーズでは統一するケースが多く、個別本のカバーの多くは、イラストが流行です。
そして、同一本でもカバーが変わる事もあり、増刷や復刊では変わる事が普通です。
イラストの作者が著名な時は勿論ですが、そうでなくてもカバーに注目する人が増えています。
カバーも含めて、異なる本を集める、古書ではカバー有りでないと購入しない人も増えます。
保護の目的がいつしか、商品の一部に移っています、ただ包装材の扱いのため、カバー破損が欠陥としない事も存在します。
(2014/04/04)
「雑誌連載のみの作品」
出版は採算性もあるが、著者の完成意識もあるようです。
雑誌掲載のみで、単行本になっていないものは結構あります。
知名度の高い作家の小説は、全て出そうだが、意外と出ていないものもあります。
多くは、作者が加筆や改稿予定でそれが進まないか、未完成で死去した場合です。
鮎川哲也をはじめ、短編の長編化をする人は、短編を出版しない事が多くありました。
しかし読みたいのが読書家です。
待てばでるのか、厄介な雑誌探しを行うのか、悩みます。
ただ、労力ともしもの不安から、多くは様子見でしょう。
実際に、同人出版を含め可能性はゼロでないのが、微妙なのです。
悩むのが楽しくもあるのが、古書の世界です。
(2014/04/14)
「古書店で扱うもの」
本とは何か、これも難しいです。
それも含めて、古書店で扱うものは何かは当然に制約はありません。
あえて言うなら、再販制度の新刊書籍は販売方式が異なるという事です。
異なっても扱うか否かは、個々の判断です。
パンフレット・写真・絵・チケット・ポスター・・・色々の境目商品があります。
骨董屋より、古書店が似合うかどうかでしょう、購入者がどちらを探すかが大きいです。
古書カタログを見ると、上記の比率が増えていると思います。
テキストだけが、古書のアイテムでないと思えば似た所はあります。
古書店は、1アイテムが商品単位が普通ですので、それが区別かも知れません。
古書の定義より、古書店の運営方法が扱うものを決めそうです。
在庫の考え方も影響します。
(2014/04/24)