古書日記(2014/06)

「帯はまだ付属品扱い」

カバーは次第に、本体と同じ扱いになりました。

似たものが、帯ですが、今は微妙な位置にあります。

帯は、度々に替わりますし、それは種類の増加と、組み合わせの増加に繋がります。

帯を蒐集するときりがないとも言えます。

ただ、推薦文とか、文学賞受賞を書いた帯とか、映像化の写真帯とか、目立つものがあります。

マニアから言えば、著名人の推薦帯が注目です。

なかには、映像化の写真帯に興味がある人もいるでしょう。

蒐集の価値観が揃わないと自己満足ですが、そういう世界でもあります。

いつか、カバー同様に本体保護や広告から、本体の一部になる可能性はあります。

最近は、古書で破れやすい帯を外して、しおりの様に挟むケースが増えています。

もし、帯の有無が古書の買取に影響すると、本体に変わる扱いになるでしょう。

その時は、すでに来ているかもしれません。

(2014/06/03)

「投げ込み月報は本体だが」

本体と同様に重要なのが、投げ込み月報です。

複数の書籍に入れられる広告は、除外しても良いでしょう。

叢書のたぐいにつく、予告や編集記やエッセイや付録的なものです。

付属品で紛失しやすい傾向があり、後にはレア度が上がります。

また、後日なんらかの縮刷版や再編集されると、投げ込み月報は原則なくなります。

そもそも、書誌等から省かれる事もあります。

実物を知らないと存在自体を知らない事も起きます。

本体や、重要アイテムの意識が全員に行き渡っていません。

古書で入手しても、無くなっている事も多いですが、そもそも存在をしらない事も多いです。

後日、蒐集する事が難しいアイテムでもあります。

(2014/06/13)

「春陽文庫を探す」

歴史が古く、今は古書が頼りなのが「春陽文庫」です。

膨大なラインアップと、絶版本とレア本との山です。

探す目的は色々ですが、他の文庫とはかなり異なります。

古い発行は、作者検印があります。

カバー本のイラストも魅力です。

ばらばらに単行本を探すよりは効率が良いです。

勿論、文庫しかない本もあります。

時代小説や、叢書形式もあります。

マニアが購入している事が多いので、美本が古書に出る事もあります。

ただ、古書でも置いてある店は限られます。

ブックオフ形式は縁がないです。

(2014/06/23)