古書日記(2014/12)

「通販の難点は本の状態が確認しづらい」

古書は基本的に保存状態に差があります。

タイトルだけでは決められない部分はあります。

通販を中心にした表記は、並み・傷み・難有り等です。

反対は、美本・極美本です。

あくまでも主観であり、取引実績のない書店では差は避けられません。

写真では、内部は見づらく、紙質や汚れは不明です。

古書はなかなか返品は難しい面があります。

基準となる状態が定まっていないからです。

実売が良いのは判っているのですが、カタログ・ネット通販の便利さは大きいです。

実売と言っても、完全に調べる事は難しいですが、許容イメージは持てます。

本の状態で大きく価格が変わる事は当然で、1度悪くなった古書は戻りません。

マニアの蔵書の保存状態はそれ以外と全く異なります。

(2014/12/10)

「安価本は未読になりやすい」

読書好きは、絶えず未読本を抱える。

読む本が無くなってから探す事は希だ。

新刊書は絶版可能性があれば、購入する。

それ以外は、読書確率が高いかどうかで選ぶ。

古書は流通知識があっても、基本は1品物だ。

安価本は、リザーブ用に大目に買うことが多い。

そして、未読で経過する事が多い。

その先の運命はばらばらだ。

購入者の読書意欲と、傾向と、著者のその後の活躍など影響する事が多い。

安価ゆえの衝動買いはひとつの楽しみ方とも言える。

(2014/12/20)

「価格が下降するブックオフスタイル」

古書は最初は傷みと共に価格が下がります。

かなり期間が過ぎると、供給と需要から新刊価格を越える古書が登場します。

この前半だけを主に扱うのが、ブックオフスタイルです。

発売日からの時間経過と、在庫日と外観で価格設定するので、本の知識は不要です。

本の内容を無視したマニュアル対応が可能です。

そして、在庫日が一定以上長くなると価格を自動的にダウンさせて行きます。

もし購入希望者がいないと、待っていると安くなる。

ただし、他にも同じ様な人がいて購入すると、基本が1品の古書は品切れになる。

俗に定点観測とも言われるこの事を楽しむ人もいるし、市場を知る事も出来る。

ハードカバーが文庫化されるのは、今は2年以降が多いので、ハードカバーが安くなる事も多い。

定点観測は、購入しない古書の接し方の1つでしょう。

(2014/12/30)