古書日記(2015/01)

「新刊書店の減少がニュースに」

新刊書店の減少と、書店のない市町村の数が話題だ。

近くの都会に出たときに大型書店に行くライフスタイルなので意識は少ない。

ただ古書店の閉鎖は目立つので、新刊書店も同じとは思っていた。

実際に、ネット通販が普及すると、実店舗を持つ経営は難しいとは思う。

書店は多くは人通りが多い所が有利なのは明らかだ。

ただその様な立地は、書店の必然性がない。

大型店がやや外れた場所にあっても、集客の可能性はある。

競争相手の存在の有無で変わるだろう。

古書店も事情は似ているが、ビジネススタイルによって影響は異なる。

新刊も古書も扱う、スタイルの可能性はどこも考えているだろう。

ただ、異なるビジネスの統合は不安が大きいだろう。

出版部数が減少しているので、小型の新刊書店に行き渡らない事もあるし、再版制の見直し問題も絡み、問題は大きい。

(2015/01/09)

「古書店は専門化が主流」

古書店の出発点は、ある分野の専門からが多い。

新刊の代理販売ではないので、古書の買付から始まる。

同時に、広くない売り場から始まるのが従来のスタイルだ。

小さく長く続けるには、何でも屋から強い分野が有利だし自然に加速する。

専門化すると、そのジャンルの愛好家の定点観測になる。

俗に言う、「掘り出し物」=レアだが価格が安い物が出回るのは、希になる。

価格的には掘り出し物でないが、市場に少ない商品が集まる場所になれば成功だろう。

古書は、長く売れず在庫になったときに値崩れするか、いずれレアになるかが分かれ目。

それには知識が必要だ。

結局は得意分野が生まれる。

(2015/01/19)

「まずは「新春」古書市から」

古書市は集客が重要で、恒例とかマニアへの知名度が大きい。

非定期開催は効率は良くない。

大きな古書市は、年単位の催しとなり参加規模も開催日数も多い。

次ぎに月単位の開催があるが、結構頻度が高いので、内容充実には難しい面がある。

ただ、古書店が分散している地域では恒例化するメリットは利用者にもある。

その中間的に、おおまかなスケジュールで開かれるものがかなり有る。

第XX回と恒例開催を全面に出し、アンケートと開催通知連絡で集客を目指す事が多い。

それに加えるか単独で、場所や季節を加えた呼び名のイベントにする。

1月は、ほぼ「新春」がつくことが多い。

時々は、特設展示もあるが、単に通常通りの品並べが多い。

マニアは探すのが好きだ。

(2015/01/29)