古書日記(2015/02)

「古書店の地域性」

地域出版は結構あるし、書店販売品以外もある。

それらが古書に出る事もある。

それらを集めて置いてある古書店も多い、新刊も扱う所もある。

小冊子もあるが、何かの記念に作った豪華本も多い。

地域の研究者には有用な物も多いが、元々の発行部数が少ないので見当たらない。

そんな時は、その地域の古書店に扱う所があれば可能性は高い。

流石に全部でなく、一角だが結構揃う。

実際は、興味のない本が多いが、好きなジャンルの地域出版もあるので見逃せない。

見慣れない出版社名を見れば、地方の小出版社を調べる事も必要だろう。

県によっては文化振興面から、役所の部署で扱う所もある。

勿論その場合は新刊扱いだ。

はるか昔に絶版と噂された本が実は現役で見つかる事がある。

(2015/02/08)

「復刻と復刊」

古書の内容をそのまま再現するのが復刻で、コンテンツ的に再刊するのが復刊です。

古い本は、使用字体や仮名遣いを中心に現代人には読みづらい。

ただ、初出のすがたの再現も望む人もいる。

そこで、復刻と復刊があり、再刊にも新装とか改訂とかがつく事になる。

表現とは微妙なもので、字体や旧仮名に意味がある事もある。

その場合には、安易な改訂は情報の欠落や、誤改訂となる。

どこまで進んでも、本当の原典の持つ意味は残る。

筆者以外の手による、改訂はいつも間違いの可能性を持つ。

全て必要悪として、認識する必要がある。

「明らかな誤植は修正しました」・・本当なのか???。

(2015/02/18)

「古書はストックになりやすい」

新刊のダブり買いは、相当のうっかりか発売後に時間経過で起きる。

古書の場合は、新刊刊行日は購入時の参考になりにくい。

メモを作る人もいるだろうが、普通は記憶頼りだ。

その結果、しばしばダブり買いが発生し、処分するにしても一時的ストックになる。

直ぐに読む予定がなくとも、買っておく事は普通に起きる。

20−30年前に購入した物を読む事は珍しくない。

古書では、一括買いもある、全て読みたくなくても価格的に有利と判断すればある。

目当ては先に読んでも、それ以外は残りストックになる。

結局は古書愛好家は、読んでいない本を抱える。

未読本と既読本を分けて整理する事は、あまりない。

整理すると、意外な程に多数のストックが見つかる。

(2015/02/28)