古書日記(2015/04)

「初版好き?」

一部の古書店で、初版を強調する傾向がある。

増刷があたのかどうかが曖昧な書籍でも、初版表示がある。

初版には価値があるのかは、個別で違う。

カバー・帯・投げ込み月報などの、全部完備ならば価値があるときもありそうだ。

増刷があるときに、本体が初版だけではただ趣味と好みの問題だ。

個人的に、絶版本の増刷と変更の有無を調べたい時に、むしろ増刷本が入手しにくい。

増刷本の方が、内容的に改訂や誤植修正がされている事が多く、テキスト的には意味が期待出来る。

やはり、初版本はマニアの好みの問題と、古書店の営業の影響だろう。

一部を除いては、必ず存在する初版の方が古書に出やすいのであろう。

少数のベストセラー以外では、増刷はあまり出ない。

それと、カバーや帯が初版でも変わる時がある。

それの価値もまた、マニアの世界が強い。

(2015/04/09)

「安価均一本の価格」

古書店では安価本のコーナーがある。

客寄せというか、入り口の集客様だ。

売れ残りや傷み本が多いが、流通の多い所では新しいものもある。

通称は均一棚・本だが、価格に幅がある安価本のコーナーの場合も多い。

差があると言っても、100-200円くらいが多い。

新刊とか美麗本の、定価の半分から始まるものとはやや異なる。

最近は文庫の価格も上がっているので、半額でももっと高い。

新書も同様だが、内容に賞味期間があるものもある。

ハードカバーは、書店でばらばらだ。

ただ、幅があると言っても、2倍違うと大きく感じる。

(2015/04/19)

「探求本と価格」

探求本を受け付ける古書店はある。

利用経験はないが、個人的には価格連動でしか探求本はない。

その価格ならば購入したい本は限りなく多い。

その中で、かなり高価でも設定範囲ならばとなると、少ない。

そしてどこかに、美本限定とか月報付きとか・・・完全版を望む。

難有り品でよいから、安価ならという場合は多い。

そして困るのが、新刊で購入しなかった本があとで欲しくなった場合だ。

買いのがした悔しさ・後めたさ・失敗感が影響する。

新刊以上の価格で購入する事がくやしくてならない。

従って、読書歴が長くなると、どんどんと探求本が少なくなる。

それは、古書市めぐりを少なくさせる要因ともなる。

(2015/04/29)